▼上杉文華館「上杉治憲の試練 ―七家騒動―」
さて、今回の上杉文華館は、《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 C》「上杉治憲の試練 ―七家騒動―」展示期間は、6月27日(木)〜7月23日(火)まで。一部、資料紹介致します。国宝「上杉家文書」『歴代年譜 治憲公』八安永二年(一七七三)七月朔月条 文政一〇年(一八二七)二七.〇×一八.三cm米沢市上杉博物館〔解説〕 安永二年六月二七日の未明、上杉鷹山の藩政改革に対し、竹俣当綱らの改革派をやめさせ、改革を中止するようにと、米沢藩の重臣七名が登城し、鷹山に直訴しました。七名は鷹山に即答を求め、退出しようとする鷹山に詰め寄る勢いでした。その場に前藩主上杉重定がやってきて、七名はようやく退いたのでした。この事件は竹俣当綱を中心とする改革派と七名の重臣たちの保守派との対立でした。鷹山は、強訴の主張を誤りとして七名を厳しく処罰しました。展示の部分には、千坂対馬に対する半知召し上げ、須田伊豆に対する切腹の処罰が記されています。強訴からわずか三日後という迅速な対応でした。 その後、改革は順調に進められました。鷹山は藩主となって七年目、二三歳の試練でした。事件の二年後、七名の重臣たちもその罪を許されました。後に禍根を残さず、米沢藩が一つにならないと、改革が達成されないことを知る鷹山の政治手腕を示した事件でもありました。その他、関係資料も展示しておりますし、≪原本展示≫国宝「上杉本 洛中洛外図屏風」6月15日(土)〜7月4日(木)も展示しています。ぜひ、お越し下さい。次回、展示予定《 国宝上杉家文書が伝える、上杉鷹山の生涯 D》「上杉治憲の恩師」【展示期間】:7月25日(木)〜8月27日(火)お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238−26−8001まで
2013.06.29:denkoku
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