▼上杉文華館 「 歌詠む心 」
「上杉文華館」の6月の展示をご紹介します。当館常設展室内では国宝上杉家文書を常時見ることができる上杉文華館がございます。今年度のテーマは「 国宝『上杉家文書』に見る幕末の米沢藩」です。上杉家文書のうち幕末期のものは未だ活字化されていないものも多く、初公開の資料もご紹介いたします。平成27年度、全12シリーズの第3弾は…「歌詠む心」【展示期間】:平成27年5月28日(木)〜6月23日(火)  国宝「上杉家文書」の内容は、政治や家族関係が中心ですが、歴代藩主の文芸、とりわけ詩歌も多数含まれています。藩主たちの詩歌からは、その教養の高さと娯楽の一端がうかがわれます。歌を詠む場面は、大名はじめ他家の人物や家臣との交流、家族間の祝いごと、教諭や訓戒のためなど様々です。歌を詠むことは交際のためでもあり、藩主には一定の教養が求められました。9代藩主上杉治憲(鷹山)が文芸の振興に尽力したこともあり、18世紀後半から幕末にかけて、藩士たちの間でも和歌や漢詩が盛んに作られました。 国宝「上杉家文書」上杉斉定自筆詠草 江戸時代 19世紀前半法 量:19.2×133.2 所蔵:上杉博物館    〔解説〕 11代藩主・上杉斉定が、赤湯新田(現・山形県南陽市)にあった建物・雲夢楼に登り、秋の情景を詠んだ七言律詩です。米沢藩の正史「歴代年譜」によれば、文政10年9月2日と、文政12年11月3日に雲夢楼へ登った記載があります。文政12年には後継ぎの斉憲と詩会を開いたとあるので、この時に詠んだものでしょうか。 〔翻刻〕登雲夢楼登此漁村秋色清、千林錦繍曝新晴、雪従鴉背峯々聳、舟伴鴎群箇々軽、地闢湖山多尽趣、楼宜風月足詩情、煮茶談旧歓猶半、晩寺函鐘報数声   厚?主人その他にもカラフルな短冊も展示してあります。ぜひご覧になってください。 国宝「上杉家文書」上杉斉憲自筆短冊19世紀後半法 量:36.5〜8×6.0〜1所 蔵:米沢市上杉博物館     ◆コレクショントーク  平成27年5月30日(土)14:00〜講師:当館学芸員 佐藤 正三郎場所:常設展示室 上杉文華館※入館料が必要です。 次回、平成27年度予定上杉文華館  《 国宝上杉家文書にみる幕末の米沢藩 》「12代藩主上杉斉憲」【展示期間】:平成27年6月25日(木)〜7月21日(火)◆コレクショントーク  平成27年6月28日(日)14:00〜  .。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238−26−8001まで .。o○.。  皆さまのご来館を心よりお待ちしております。    
2015.05.29:denkoku

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