人生最後のスキー?:生涯学習ノート

生涯学習ノート
人生最後のスキー?


スキーに行くかどうか迷っていた
再発したがんをかかえての生活である
いくら老齢でもできるスポーツとは言え、70歳という歳も考えなくてはいけないのではないか
今まで一緒に行っていた女房はやめるということを宣言した
一人でいくのは勇気がいる

がんと言えば、2月21日には画像診断である
どのような結果がでるかわからないが、スキーに行くなら今がチャンスではないかと突然に思った
すぐに67歳の友人に電話してみたら付き合ってくれるという

二人でいつも行く白石スキー場へ向かう
ウイークディーであるが小学校のスキー教室と自衛隊の訓練があって、込みあっている
賑やかなほうが楽しい
今シーズン初めてのスキーであり、新雪が多かったので無理は避けて、もっぱら初心者コースを一人で滑ることにした

写真は一人で乗ったリフトからものである
リフトに見を任せ、スピーカーから流れる音楽を耳にしながらぼんやりと過ごす時間が好きである

札幌支店へ配属されたとき、家の近くに「磐渓」というスキー場があった
車で20分くらいの近さなので一人でよく出かけた
朝早く出て、9時から動き出すリフトに一番乗りをしたものである
それから休まずに滑り続け12時には自宅へ帰って昼食である

仕事人間のバリバリのころであるから、一人でぼんやりしながらリフトに乗る時間はいいストレス解消になってくれた
だから今でもリフトに乗りながらぼんやりと、空や山や滑る人々の群れを眺めているのは楽しいのだ

スキーを始めたのは小学校高学年になってから
低学年のころは竹スキーだった
秋田の千秋公園の上から竹スキーやそりで日の暮れるまですべりまくり、帰りは空腹でふらふらになりながら自宅までたどりついたことを覚えていえ

高学年になると長くつにゴムでとめるスキーが手に入った
秋田の手形山で小学校のスキー授業があったのを記憶している
当時はただまっすぐ滑ることだけであった

スキーは札幌支店勤務時代に覚えた
子供たちも中学、高校でスキーを学習するのでよく一緒に出かけた

定年になって仙台帰ってきたら女房も本格的に始めた
孫たちがくるとよくスキー場へ連れて行った
宇都宮と札幌の孫たちを合流させるために、福島のスキー場で落ち合ったこともある
また最近は年末にスキーで過ごすことも試みた
いつのまにかスキーは我が家のとっては家族の絆を作る大事な遊びとなっていたのだ

今回のスキーは10時半から12時までで切り上げた
帰りに町の公衆温泉に入る
大学時代の同じクラブ活動をした古くからの友人なので車中の話も弾む

思い切ってスキーに行ってみて、運動になっただけでなく気持ちの切り替えになった
今年の残されたシーズン中に行けるかどうか
もう70歳である
がんのこともある
無理はできない

今回のスキーが人生最後のスキーとなるのかもしれない
そう思いながら楽しんできた



2011.02.14:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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