映画「宮廷画家ゴヤは見た」:生涯学習ノート

生涯学習ノート
映画「宮廷画家ゴヤは見た」
結構見ごたえのある映画でした

舞台はゴヤが生きた18世紀末〜19世紀のはじめのスペイン
その才能が高く評価され、スペインを統治していた国王や王妃の宮廷画家として地
位を持ったゴヤの46歳からの約20年間の時代の物語です

異教徒審判、ナポレオンに率いるフランス軍進撃、スペインの独立戦争などの様子
がドラマチックに映し出されます
18世紀末から19世紀にかけての動乱的ヨーロッパの歴史の勉強になります
当時のスペインはヨーロッパのなかでも遅れた国であったようで、王政が支配しカ
トリック教徒の保守的な人々の国でした
ですから異端審問が大衆にとってはすごく恐ろしいダメージを与える力を持ってい
ました

監督ミロスはこの映画で、歴史やゴヤの伝記を描こうとしたのではなく、ゴヤの目
を通して今を生き抜くために本当に必要なものは何かというものを描こうとしたの
ではないかと思われます

ストーリーはシンプルです
美しく純真な少女イネスが異端審問に呼び出され投獄されることから始まります

それに絡む神父ロレソン
イネスは投獄中にロレンソンの子を産みます
神父ロレソンとイネスの愛(と呼べるか?スキャンダラスな愛か)
イネスが抱く子供への愛
神父ロレソンの生き方と、栄枯盛衰
登場人物に対するゴヤの愛
それらが絡み合って歴史の動きの中に描き出されます

監督は「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」を作ったミロス・フォーアマン
俳優は神父ロレソンに「ノーカントリー」で不気味に演じてアカデミー賞助演男優
賞に輝いたハビエル・
バルデム、少女イネスにナタリーポートマン、フランシスコ・デ・ゴヤにステラ
ン・スカルスガルド扮して、豪華俳優陣です

もう少し人物像を深く描いたら深みのある映画になったのではないかと思いながら
帰りました


2008.10.19:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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