▼「納得できるキャリア形成」支援セミナー
先週一泊の予定で東京まででかけてセミナーを受講してきました
中央職業能力開発協会という団体が主催するセミナーです
テーマは「CADS&CADIを活用する“納得できるキャリア形成”支援法」
参加者は職業能力開発協会関係、ハローワーク関係、産業カウンセラー協会関係の方々50名集まりました
このセミナーの主たる狙いは中央職業能力開発協会が開発した「CADS&CADI」ツールを使用しての企業内におけるキャリア研修の普及にあるかと思います
「CADS」は(Career Assessment and Development Sheets)の頭文字で、「キャリア開発シート」です
「CADI」は(Challenge And Discovery Inventory)の頭文字で、「環境変化自己診断ツール」です
個人の「キャリア形成力」と「個人的傾向」を測定する標準化された心理学的検査です
以上2つのツールは企業内におけるキャリア形成の支援のために作られたのですが、その活用と成果を広めようとしてこのようなセミナーを開催しているようです
今までも企業には企業独自の能力評価基準と評価方法などがありましたが、実際的には年功序列評価制度などが定着していて、マニュアル的な評価や人事制度はうまく機能していませんでした
昨今グローバル化やコンピタンシー、成果主義、目標管理制度などが取りざたされるようになり、どこでも通用する市場価値測定的な評価基準の設定とその普及が求められてきました
国は6,7年前から「エンプロイアビリティ」(雇用されうる能力)などという言葉を出して個人のキャリア形成を促進させようとしています
今回のセミナーはこのツールを使っての企業内キャリア形成の展開を促そうとしていますが普及のためにはまだいろいろな問題を抱えているように思われます
仕事に関する評価基準などをきめ細かく決めて文章化していますが、机上での論理的な規定と表現が強く、現場の現実的な使い勝ってからは距離があるようにも感じられました
またその企業独自の理念や組織との調整も必要とされるような気もします
現場で理解納得して使用するためにはもっと現場の目線での焼き直しや翻訳と組織にマッチングするよな工夫が必要とされるかもしれません
このツールと評価方法は、今展開されているジョブ・カード制度などにもリンクしてものと考えられます
方向としては理解できるので、現場で使用して人材育成に結び得るように進めてみたいと思います


2009.05.27:choro

研修おつかれさまです
アセスメントやツール等、開発されている割に活用に結びついていないものが多いようですね。
それなりに活用できるものだと思うのですが、現場の人が試行錯誤の中からつくりあげたものと違うからか、普及にいたっていないのが一番の問題のようですね。自分なりに取り入れつつうやってみるしかないですね。

先日、教官よりキャリアインサイトのモバイル版(今年3月に開設)を紹介されました。これまた問題は普及の方みたいです。
2009.05.27:まめこ

早速のコメントありがとう
今回のセミナーに惹かれたのは、公的機関が創り上げ認定され、それを行政のなかに組み込んで広めようとしているツールを
学習できる、ということでした

キャリアの道に踏み込んでみて感じるのは、理論やツールが
いまいちしっくりこないということです
言葉が硬いということや、アセスメントのやり方がなじまない
ということもありますが、もっと大ききくて深い構造的な問題を
抱えているような気がするのです

簡単にいうと日本独自の文化や価値観、倫理観などです
企業の現場はその現場、現場でカオス的なパワーの渦が渦巻いているような気がします

現場からみて必要とされている人事制度、評価基準、評価方法
の視点から組み立ててみることも必要ではないかとも思っております

まずは与えれた材料を現場からの視点で見て、材料と現場のマッチングをはかれるように取り組んでみて研修のなかに落とし込んでみることでしょうか


若者就職支援にVIPにエゴグラムが加わりました
「新版TEGU解説のエゴグラム・パターン」(金子書房)
を読み直しています
まめこさんはエゴグラム勉強してカウンセリングに生かしていましたよね
あとで教えてくださいね

2009.05.28:長朗

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