▼高齢期のライフプランセミナー
○○センター主催の2時間もののライフプランセミナーの講師を務めた
いつもは20名くらいの受講者なのだが、何故かしら今回は32名と多くなっている
しかもいつもは50代が多いのに今回は年齢構成が高くなって60歳〜64歳が半分近くを占めている
そしてそのほとんどが雇用保険受給中の方々である
受講者のうちには60歳で定年になってリタイアする人も混じってはいるが少数である
大多数の人々は働きたいと思っているのに働く場所を失ってしまった人たちである
国は年金支給開始年齢の引き伸ばしのために、65歳までの雇用延長を図るべく06年に改正高年齢者雇用安定法というのを打ち出した
@ 定年の引き上げ
A 継続雇用制度の導入
B 定年制の廃止
希望者全員ではなく1定の基準に満たない社員は除外できるという条件付きではあるが、以上3点のいずれかの措置を取るように企業に義務付けて再雇用を促している
しかしその結果は、法が施行されてから3年たったのに、希望者全員が働ける企業の割合は45%にしかなっていない(10月26日の日経新聞)
不景気のなか企業が高齢者を継続雇用する余力を無くしていることと、高齢者のキャリア形成がうまくいっていないことが原因として考えられる
今回だけでなく、これからますます働く意欲を持ちながらも再雇用されず、やむなく雇用保険を受給しながらこのようなセミナーを受講する人々が増え続けることが予想される
ということで、今回の講義は求職活動を目指す受講生のニーズ対応も考慮し、急遽従来の生きがいを求めてのライフプランに再就職の課題も入れて話すことにした
限られた2時間の中で両方を話すことは難しい
両方の基本となる自己理解のための「ふりかえりや棚卸し」について力を入れて話してみた
終了後のアンケートみると下記のようなものが多かったので思いは伝わったかもしれない
◆今日の講座は、まさしく私のための講座のようでした。夫は職を辞して、アルバイト先を見つけ、後は趣味三昧。私は60歳になる前に解雇。ただ今求職中。「もういいんじゃない」という声もあるけど、いやいや、まだまだ体力はある。(知力は分からないけど)働きたい。今日の講座は「自分の棚卸しをする」早速やってみます。(59歳・女)
景気が上向くまでは高齢者には厳しい状況が続く
近い将来は労働力不足になって高齢者の労働力の活性化が求まられるはずである
高齢者の生きがい追及と共に働くための自分つくりのためのサポート体制の強化も必要なのではないだろうか
2009.10.30:choro
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