▼シネマ歌舞伎「法界坊」
予告編を何回も観ているうちに女房が必ず観たいと言いだした
上映映画館はMOVIX仙台1館のみで上映時間も10時からの1回きり
切符を買おうとして「シニア2枚」と言っていつものとおり2千円出したら、「特別公演で一人2千円」といわれ、あわてて財布を開き直した
入館してみると歌舞伎フアンノお年寄りたちで3分の2はうまった
「シネマ歌舞伎」というのは、歌舞伎の舞台公演をHD高性能カメラで撮影し、スクリーンでデジタル上映するという新しい観劇スタイルというのだそうだ
今回のシネマ歌舞伎は歌舞伎座建替えのために浅草の浅草寺境内に設けた仮説の芝居小屋平成中村座で行われた「隅田川続俤法界坊」
上映時間2時間半で途中15分の休憩が入る
お年寄りが多くて小便が近いので観客はぞろぞろ動き出す
ストーリーは年長の方々はなんとなく知っている金と女の好きな破戒僧を中心とした物語
分かりやすく、面白いので退屈はしない。笑いが絶えない
キャストは中村勘三郎、中村橋之助、中村勘太郎、中村扇雀などに俳優の笹野高史が加わっている
芸達者な勘三郎を初めとする歌舞伎役者に混じって笹野高史が好演している
歌舞伎は歌舞伎座で10回くらいは観ているが、今回のシネマ歌舞伎も独自の魅力があって観がいがある
役者の顔がアップで映るので見栄を切るときの寄り目の様が良く見える
音響も良くて観客のざわめきや、掛け声もよく聞こえて臨場感も高まる
思わず拍手をしたり、声をかけたくなるように気分にさせられる(女房は拍手していた)
舞台作りも素晴らしくて、最後の「「双面水照月」では踊りと、伴奏と舞台装置が一体となって変化に富んだ舞台を見せてくれる
日本古典版ミュージカルである
ニューヨーク公演で絶賛されてスタンディングオベーションされたという話もうなずける
2千払って2時間半もかけて観る価値は十分にある

2010.03.15:choro

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