▼70歳の誕生日
70歳の誕生日を迎えた
人生90年の時代となった今、70歳は一つの区切りの歳といえるのではないか
「終わりよければ全てよし」という
死を迎えたとき「ああ、自分の人生はよかったな〜」言い切れるためには、これからの生き方が大事なのだ
聖路加病院の日野原先生が75歳からが「新老人」といって、老人を鼓舞してくれているのもそういうことだろう
70歳は新老人に向かう助走期間なのだ
62歳で迎えた定年後の8年間は、現役時代の余熱と新たなことへのチャレンジで結構エンジンをふかしながら走ってこれた
ここ数年を振り返ってみると、キャリア関係や所属する団体でやりがいを感じながら活動してきた
小学校、中学校の同級会活動などもやってきた
その間前立腺がん、すい臓がんを患ってしまったが、活動を通して多くの人々と知り合い、再会し、交友を広くかつ深くすることができた
いい数年だったと思う
そして今突如としてすい臓がん転移という新たな課題を突きつけられた
70歳になった今、今これからのことを考えてみる
今までの延長でいい、目の前の課題に真剣に取り組んで毎日を充実して過ごせればそれでいいではないか
いやいや、残された時間は少ない、最後にやりたいことをやるべきだ
その前に突然につきつかられたすい臓がんの治療のことがあるのではないか
老いたる頭が混乱してしまう
今の自分のキャリアアンカーはどのようなものなのだろうか
価値観、能力、興味・関心の3つの切り口で自問自答してみる
価値観は、少しでも人の役にたつ時間の過ごし方をしたいということ
生きるということは、人の役に立つということ、と思いたい
今やっているカウンセリングのような仕事や仲間との活動が人の役に立つのであれば続けていきたい
家族に対してもまだまだお役に立つことができそうな気がする
能力はキャリアに関して培ってきた知識やスキルである
カウンセリングの仕事などは最適である
興味・関心はカウンセリングなどのほか、趣味としての映画・ビデオ鑑賞や、やり残している陶芸やシンセサイザーなどである
ということで価値観、能力、興味の3つの切り口から浮かび上がってくるキャリアアンカーはカウンセリングや就職支援セミナーなどでの活動である
できる範囲内で続けてみよう
もっともそれらの活動を行っていくとすればまずは健康であることが必要である
がん治療が最優先になり、治療は死ぬまで継続される
がんの増殖を押さえて小さくすることが最優先になるのである
ということで、今後の生き方をまとめてみると、がん治療と暫くはカウンセリングなどを続け、その後映画や陶芸の世界に没頭することにする
生き続けることが先決である
心することは、老害を撒き散らさないこと
愛されるお年寄りになること
誕生日は昼から女房と映画を観に行った
いつもは映画を観た後、二人で会食して祝っていたが今年は次男夫婦が二人の誕生祝いをしてくれるというので7月2日に女房の誕生祝いも兼ねて行うこととなった
女房の誕生日は7月14日で同じく70歳を迎えるので、「そろって70歳誕生祝会」というところ
ということで会食は自宅でひっそりと行った
孫達からのお祝いのメールが花を添えてくれた

2010.06.27:choro

しみじみと感じます
死を迎えたとき「ああ、自分の人生はよかったな〜」と言い切れるためには、これからの生き方が大事なのだ
そうなんですよね。長朗には本当に教えられます。
「70歳は一つの区切りの歳といえるのではないか」とすると、あと4年。教えていただいた分、早く気づいて、「ああ、自分の人生はよかったな〜」となる生き方が出来れば良いのですが、出来ないのが、凡人の性です。と、いうより人間にとっては、いつでも過去形での表現になるような気がします。生きてみて、最後に良かったなと感ずるのであって、・・・。私はあまり気張った苦しみを伴う生き方は避けたい・。でも、長朗の文は心にしみます。
2010.06.27:鑑査役

迷える老凡夫のつぶやき
書き込みありがとうございました

人生なんて人それぞれ
幸せ感も人それぞれ
死ぬということに関しても人それぞれ
自分が思うように生ききれたらそれでいいのだと思います

これからいろいろなことがあってもここまで来たら「俺の人生は良かった!」と言えるのではないか、と思えるようになってきました
がんの転移がわかってからそう思うようになったのかもしれません
ありがたいことです

「よく死ぬということは良く生きること」「よく生きることがよく死ぬこと」とも思っています

気張らずに、今日一日をより豊かに、より幸せに生きてみる
寝るときに「今日はよかった」と思えるような日々を続けれれば
いいと思っているのですが・・・

凡夫の悲しさ、がんの恐怖で混乱したり気張ってみたり・・・
でも「これでいいなだ」なのかもしれません
2010.06.28:長朗

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