▼失業率、リーマン・ショック前の水準に改善?!
今日(2013年7月31日)の新聞で労働指標がいくつか発表されていた。一つは、総務省発表の完全失業率。日本の失業率は高度成長期、安定成長期(〜1990年頃)までは、ずっと2%台で推移していたように思う。バブルが弾け、一旦5%台まで上昇。その後、だんだんとおちついて3%台で推移していたのがリーマン・ショックで再び5%に跳ね上がった。ようやくギリギリ3%台に回復してきたといことから大きく報道されたようだ。しかし、この間、6500万人の労働者のうち、非正規雇用が2000万人を越えた。あきらかに単純な失業率の比較で雇用情勢を語ることはできないのではないだろうか。 もう一つ発表された雇用統計は有効求人倍率である。全国平均が0.92倍に対して、山形は平均を上回る0.97倍である。何度か触れているが有効求人倍率が0.85倍を超えると、企業は採用がしづらくなったと感じるそうだ。山形県の有効求人倍率は先月に引き続き0.97倍で横ばい。しかし、1年前の6月とくらべて求人数は減少しているのだ。なのに、有効求人倍率は昨年より上がっているのだ。これはなにを意味するのだろう?一つには求職者数が減っているので失業者も減っていることが推定できる。でも、景気がよくなった印象は無い。実際に求人数も一年前に来れべて減っているのだ。これはこう考えられないだろうか。団塊の世代が65歳を迎え、企業が必要な働き手を失っている。代わりを確保しようとしても、非正規雇用では求職者に嫌われて確保できず、すこしずつ正社員求人が発生しはじめている、と。 実際、大学生の就職支援をしているとよく分かる。内々定がでるのが年々早まっているのだ。企業は間違いなく思うような採用が出来ずに困っているのだ。でも、求職者側から言わせると再就職は簡単ではない。非常に厳しいのもまた事実。 チャンス!なのだから、再就職に苦労されている人、転職を考えている人にはぜひ相談に来ていただきたい。
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2013.07.31:
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