グローバルリーダーシップ開発の現場から:

製造会社で働く人のたまり場
グローバルリーダーシップ開発の現場から
 一條 和生(いちじょうかずお 一橋大学教授、IMD教授)の
「グローバルリーダーシップ開発の現場から」と言う講演を聴いて
きましたので報告します。

 欧米のエグゼクティブは継続的に学習し続けており、その中で
IMDはきわめて重要な役割を果たしている。

 IMD(International Management Development)は今日的な意義の
ある学習と組織の成長を実現する世界を代表する教育機関である。
売上高は1億600万スイスフラン(約99億円)で政府などからの資金
援助はなく無借金経営。毎年、90カ国から8000人のエグゼクティブが
学び、エグゼクティブ教育でヨーロッパ1位、世界2位、MBAプログラムで
世界1位。非常に国際的で51%(欧州)19%(米国)26%(アジア)との
ことである。

 IMDの戦略は、(1)Real World-Real Learning;実践的で業務に
活用できる。単なる知識の習得に終わらず、ビジネスの成長に繋げる。
ネットベースのプロジェクトを進め、時々face to faceで会う。
(2)The Global Meeting Place;世界中のさまざまな人々が集まり、
相互に学習する。受講者同士で学び教え合う。
(3)Real Learning is Lifelong Learning;毎週インスピレーションを与え、
ネットワークを強化し続ける。継続的なweb教育。
(4)A minimalistic international organizational structure, and
customer-focused processes;顧客志向に徹したユニークな組織運営。

 グローバルリーダーに必要なものは、好奇心と謙虚さである。
ディスカッション時には、他者の意見に乗って行く、積極的批判はしない、
消極的に無視しない、と言うルールがある。

 実践的な教育の場として、キャリアネットワークの理念とも似ている
部分があると感じられました。

2006.08.20:Copyright (C) 製造業で働く
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