【青苧と漆ロウ展〜漆ロウ:古代の丘資料館】:ながいファン倶楽部ライブラリー
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【青苧と漆ロウ展〜漆ロウ:古代の丘資料館】
2009.07.21:Copyright (C) ながいファン倶楽部
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文教の杜と古代の丘資料館で開催されている共通テーマ展「青苧と
漆ロウ―最上川舟運がはこんだ物資―」。
古代の丘資料館では「漆ロウ」の展示が行われています(^-^*)。
▼古代の丘資料館
現代のロウソクは石油から抽出したパラフィンから作られています
が、以前は漆や櫨(ハゼ)の実からロウの成分を取って作る木ロウ
が主流でした。
▼漆から抽出した生ロウ
日本には仏教伝来とともに六世紀ごろロウソクが伝わったそうです。
江戸時代には木ロウが盛んに作られるようになり、九州や四国など
の暖かい地方では主に櫨ロウが、東北では漆ロウが生産されたそう
ですd(⌒ー⌒)。
▼漆の実
▼ロウの成分になるロウ粉
ロウの成分は漆の実の殻と種の間にあります。それはほんのわずか
で、1kgのロウを得るのに100kgの実が必要なのだとか( ̄Д ̄;)
取り出したロウ粉を蒸して、ドウと呼ばれるロウ搾り機で液化した
ロウを搾りだし、それを湯煎にかけて不純物を取り出したものが生
ロウ。…ふうぅ、手間がかかるんですねヾ(;´▽`A
▼6/27(土)に行われたワークショップでつくられた漆ロウ
▼ロウ搾り機・ドウ。これを使って作ったそうです。
漆ロウは米沢藩にとって青苧と同じ貴重な収入源だったので、税の
対象にされていました。
▼漆ロウを納めることに関する書状も残されています
各地に藩営の製蝋場(せいろうば)・筒屋(どうや)が設けられ、
もちろん長井にもありました。現在も片田地区に「元製蝋場」、「
元製蝋場前」という小字名が伝わっているそうです。
100年ちょっと前まで、なじみ深い私たちの町にそういう施設があっ
たのだと思うと不思議な感じがします(*´▽`*)
今回の「青苧と漆ロウ展」の取材にあたり、長井市教育委員会 文化
生涯学習課補佐 岩崎義信さんに詳しく教えていただきました。岩崎
さん、そして文教の杜、古代の丘資料館の皆さんありがとうござい
ました。
▲長井市教育委員会補佐 岩崎義信さん
古代の丘資料館では夏休み企画として「勾玉づくり」と「アンギン
編み」の体験学習を下記の日程で行います。古代人の知恵に挑戦し
てみませんか?ご参加ください。
体験学習「古代人の知恵に挑戦」
〜勾玉づくりとアンギン編み〜
日 時:8月8日(土)午前10時〜午後3時
場 所:古代の丘資料館
定 員:20名(先着)
参加費:1,000円
申 込:古代の丘資料館(TEL0238-88-9978)
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