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【仕事を提供するという支援〜サイトーモールド】
2011.04.08:Copyright (C) ながいファン倶楽部
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東日本大震災から4週間。頻繁にあった余震も少なくなってきていた
ので、昨夜の地震にはビックリしました。東北地方の多くの地域と
同じように、私たちの長井市も停電に。真っ暗闇の一夜を過ごし、
信号の止まった道路を通って通勤しました。幸い午前9時頃には電気
が復旧し、今は普段の風景を取り戻しています(^_^)
さて、震災後はここ長井市でも様々な支援の輪が広がっていますが、
避難してきた方に仕事を提供することで支援しようという企業も登
場しています。成田工業団地に工場を構えるサイトーモールド(株式
会社斎藤金型製作所)もその一つです。
▼サイトーモールド
サイトーモールドは金型の設計・製造やそれを利用したプラスチッ
ク製品の成型などを行っている地元企業。電話やボールペンのプラ
スチック部分など日常生活でよく目にする様々な製品を作っていて、
海外にも営業所を設けています。
▼大きな機械が動く工場内
代表の斎藤 輝彦さんはこの震災の後、助けを必要としている人たち
に自分はどんな支援をできるのかを考えていたそうです。そんな中、
長井市にも多くの方が避難してきていることを知り、生活を立て直す
きっかけになればと、予定していた採用枠を避難者の方に提供するこ
とを決めました(゚▽゚*)
▲代表の斎藤 輝彦さん
この情報を知り応募したのが渡部 和昇さん。福島県の南相馬市から
ご家族で避難してきています。震災でご自宅は半壊に近い状態に。
その後福島第一原子力発電所の事故が起こり、親類を頼って長井市
にいらしたそうです。
お住まいのある原町区は現在、屋内退避や自主避難の対象とされて
いるエリア。地元の学校が再開されないことから、3人のお子さんの
学校や保育園について市役所に相談に来ていた時に、この情報を知
りました。地元ではご自身で仕事をされていたという渡部さん。製造
業の経験はなかったそうですが、避難先での生活の為にすぐに応募
を決意したそうです。
▲サイトーモールドで働く渡部 和昇さん
避難とはいえ地元から離れて暮らしているため、まちの様子を知る
情報が少なく不安を抱えているという渡部さん。「前の仕事でお世
話になった方々の安否がわからなくて心配です。本当にお世話にな
ったので…。」と話して下さいました。
飼い犬がいるため、住まいを探すのにも苦労していた渡部さんのご
家族に、斎藤代表は所有する家も提供。「ちょうど犬を飼っていた
家でね。空いている家がたまたまあったから。たまたまね。」と笑
っていました(^▽^)
「仕事にしても、子供たちの学校のことにしても、長井市の方は本
当に良くしてくれます。」との渡部さんの言葉に私たちも嬉しい気
持ちに。斎藤代表は今後も、被災して困っている人、企業などに優
先的に仕事を提供することで支援したいと考えているそうです。
これからの社会がどう変わっていくのか不安なのは被害のなかった
私たちも同じ。だからこそ助け合うことの大切さをあらためて強く
感じました。できることは一人ひとり違いますが、身近に行われて
いる様々な支援を知ることで、同じ長井市民として勇気をもらえる
ようです(^▽^)
困難な立場にいる人たちに私たちが何をできるのかをこれからもし
っかりと考えていきたいと思いますo(*^ー゚)
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