▼【ハザードマップを検証!〜ながい市民未来塾】
市民が自ら社会状況に対応、対抗する力を育みながら、課題解決能力や政策解決能力を身につけることを目的に、昨年度からスタートしたながい市民未来塾。今年度も講座が始まっていますヾ(^∇^)地図から長井市の商店街の成り立ちや現在の問題点を読み解くことを目的にしていた山田先生のゼミでは、3月の東日本大震災を受け、ハザードマップの見方や災害危険個所の検証も行うことになり、2回の座学を経て、実際に危険個所を巡るフィールドワークが行われました。▼長井市が2009年に全戸配布したハザードマップをもとに検証します1回目の7月9日(土)は市街地を取り囲む周辺地域を視察。約10名の塾生が参加しました(*^▽^*) まずは苺と箒(ほうき)で有名な金井神地区からです(゚▽゚*)▼最上川と東山と呼ばれる急峻な山に挟まれた金井神地区金井神地区は最上川のすぐ右岸側にあり、背後には東山と呼ばれる急峻な山があります。大雨の際に山から流れてくる水を排水できるように、深い水路が整備されていますが、住宅をぬうように作られた水路はカーブやトンネルが多く、流れてきた石や土砂が貯まっているところも。これらが水の流れをせき止めることで氾濫がおこるそうです。▼急なカーブになっているところには石や土砂がたまっていました洪水の際にこの地域の人が避難する場所に指定されている老人ホームは50名ほどの収容が可能とのこと。ただし本来なら遊水地の役割をする沿岸に建っているので、災害の程度によっては別の場所に避難する必要もあり、状況に応じての対策を周知させ必要があると先生は話していました('-'*)▼堤防のすぐ外側に老人ホームがあります続いて訪ねたのは、ぶどう苗生産日本一を誇る芦沢地区。扇状地にできていて比較的平坦なまちだと思っていた長井市ですが、芦沢地区は起伏があり、道路より低い位置に建つ家屋も多くビックリです!この傾斜の多さが果樹栽培にはむいているのでしょうが、大雨による被害も気をつけなければなりません(≧∇≦)▼6月23日の大雨の際に水路の氾濫が確認された場所▼土のうが積んでありましたこちらも片側は斜面、もう一方は窪地という断崖地形( ̄Д ̄;) 谷間にできた集落の為、水が氾濫する場所が必ずしも下流側とは限らないという現象がおこっています。▼窪地につくられた棚田右側の木が茂っているところと、写真を撮っている側(左側)が同じ高さで田んぼの部分が窪んでいます(わかりにくいですが^^;)最後の視察地は昭和42年の羽越水害で大きな被害を出した置賜白川周辺です。▼流域にはいくつかの水神が祀られていました昔から災害の多い場所や被害の末端となるところには寺社が建てられることが多いとのこと。先生のお話では、災害が起こらないことを願うという意味だけではなく、災害の後に復興させる為のランドマークとして建てられていたのではないかということでした(゚o゚*)そういえば津波の被害が大きかった地域でも“是より下に家を建てるな”という石碑が多く見つかったと報道されていました。昔の人はこうした教訓を後世に伝えるために怖い話(ex.この石を動かすと祟られる)とセットにしていることが多いので、地域の言い伝えから災害の歴史を検証することもできるのだそうです。▼白川の堤防に着いたときには夕立も降ってきました羽越水害の被害の後、以前より高くつくり直したという白川の堤防ですが、最上川の堤防と比べるとやはり小さく感じます(*'_'*) 幸い現在は被害の大きかった場所に住む人はいないということでした。夏らしい暑〜い午後に始まった現地視察も、夕立の降る頃に終了。災害の少ないまちだと感じていた長井市にもこうした危険個所が身近にあることを知る驚きの体験になりました(ノ ̄□ ̄)ノ今後は災害危険個所と避難方法についての情報を加えつつ、市街地の利用法を再検証していきます。【この記事は、ながいファン倶楽部のブログです】☆毎月1日・15日にファン倶楽部会員様へメールマガジンを配信♪▼お申込はこちらから!*.*:*.*:*.*:* がんばろう東北!がんばろう日本! *.*:*.*:*.*.*ながいファン倶楽部チャリティーポストカードセットはこちらから震災における長井市の対応はこちらから(長井市ホームページ)長井市災害避難者支援ボランティア本部のブログはこちらから長井市でも支援の輪が広がっています→こちらからどうぞ長井市生活情報マップはこちらから
→画像[ ]
2011.07.11:nagaifan22

大切ですね
「おしっさま」は何を意味する祭りでしたっけ。
2011.07.11:まー君

今日も午後から雨になりました
まー君様

コメントありがとうございます。
長井のおしっさま=黒獅子は各神社によって何を表しているかが少しずつ違うのですが、總宮神社の獅子は大蛇=水の神様だと言われているようです。かつて暴れ川と言われた野川の氾濫を鎮めるために祭が行われるようになったとの言い伝えもあります。

獅子頭や幕に使われている黒は陰陽五行では水を司る色で、そのことからも水の神様を表していると宮司はおっしゃっていました。

いずれにしても水の災害に苦しんだ歴史が育んだ神事と言えるかもしれません。言い伝えも防災の役に立つのなら大切にしていかなければなりませんね。
2011.07.11:ながいファン倶楽部

トップへ
(C)ながいファン倶楽部ライブラリー
powered by samidare
system by community media (Free CMS)