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以下コメントより抜粋
蕎麦本来の文化や伝統は全く無視した挙句、わんこそば◯◯場所と称し、海外の姉妹都市などで、あくまでも早食いバカ食いの見世物ショー化してご満悦。 勘違いも甚だしい、どこぞの市長閣下とその周辺に聴かせてやりたいお話です。
私は2月に文化会館で開催されテレビで大きく取り上げられる全国大会も、食べ物であるそばに対して無礼千万なことだと毎年不快に思っています。
「わんこそば」の新聞記事やニュース、テレビ番組などを目にするたびに、同じように感じている方は、多分花巻、岩手だけでなく、全国に沢山いらっしゃると思います。「わんこそば」に関わらず、近年の大食いブームや、全国各地で行われる大食いイベントなど、「食」に関して大切なことをないがしろにしていると感じる場面が多いと思います。
さらに、先月書いた「『わんこそば』への思い」(12月16日の記事)でも述べさせていただきましたが、食品を扱う側が、「食べ物のありがたさ」を忘れてしまってはいけません。根底に最低限持ち合わせ、理解したうえで、自分たちには何ができるのか考えていかなければいけないと思います。
その上で、花巻の「わんこそば全日本大会」、「観光資源としてのわんこそば」について私の考えを述べさせていただきます。
かじやのわんこそば、「本来のわんこそば」については、これまでに述べてきた通りですが、「わんこそば全日本大会」や日本各地や海外姉妹都市で開催している「わんこそば○○場所」等のイベント、これらを見ると「言ってることとやってることが違うじゃないか」と言われても仕方がありませんよね。
もともと「わんこそば」を花巻の活性化、販売促進のためと「わんこそば相撲冬場所」を始めたのは当店かじやです。当時は「わんこそば」はまだまだ全国には知られておらず、「なんとか花巻を活性化させたい」という思いで、何もない状態から試行錯誤して仲間とともに開催にこぎつけたそうです。今日まで53年間、毎年工夫や改善を重ねて来たおかげで、今ではいわて・花巻の冬の一大イベントにまでなりました。
そしてこの53年で、日本の食生活や生活環境も劇的に変化し、「わんこそば」も時代とともに扱うお店も増え、お店ごとに独自の工夫を重ねて変化をしてきました。
かじやの使命は、食べ物のありがたさ、本来の「わんこそば」の「おもてなしの心」、文化や伝統を正しく理解し、それを守り、伝えていくことだと思います。
「わんこそば大会」や「わんこそば○○場所」を通じて、それらを全国の皆さんに伝えていく、ということが、これまで足りなかった部分だと思います。市長をはじめ、市役所観光課や観光協会さんには、私どもがしっかり思いを伝え、ともに思いを共有して、いわて花巻の「本来のわんこそば」を全国に発信していきたいと思います。
しかしながら、「わんこそば」を商売でやっていくことは、実はとても大変なことで、効率を求めればその分本来のわんこそばから遠ざかってしまうこともあります。花巻のわんこそば店4軒でも意識を統一していきたいと思いますが、お互いライバル店でもありますし、商売は他店との差別化でもありますので、なかなか足並みを揃えることは難しいと思います。
「美味しいものを、美味しく食べていただく」
花巻に限らず、盛岡のわんこそば店でも、この気持ちだけは大切にしていってほしいと願っています。
かじやのわんこそばは、その部分では絶対に妥協しません。
たとえ商売として効率が悪くても。
言葉や思いをまとめるのが苦手で、長文になってしまい失礼しました!