『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』が地元書店で先行発売へ…畏友の写真家、本橋成一が逝った〜2026年、“選挙の年”へ!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』が地元書店で先行発売へ…畏友の写真家、本橋成一が逝った〜2026年、“選挙の年”へ!!??


 

 「“民意”がいかに当局側に都合よく作り上げられていくのかという、まさに民主主義の危機―いわば、ナチス化の実相だった」(「まえがき」から)―。こんなPOP(宣伝文)付きで、拙著『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』(東京・論創社刊)が(昨年12月)28日から、地元の大手スーパー「アルテマルカン」(エムズエクスポ花巻店)で先行発売された。定価は2,750円(税込み)で、総336ページ。エムズエクスポ盛岡店でも同時発売された。

 

 本書は市議在籍時のドタバタ劇を描いた『イーハトーブ騒動記』(2016年、論創社刊)、コロナ禍をのたうち回った『男やもめの七転び八起きーイーハトーブ敗残記』(2023年、同社刊)に続く、いわば「イーハトーブ」シリーズ3部作の1冊(コメント欄に写真掲載)。特設コーナーまで設けてくれた佐々木謙一社長は「阿部暁子さんの『カフネ』はおかげさまで全国の書店の中で売り上げ日本一を記録できた。これからも郷土ゆかりの作家や作品を大切に扱っていきたい」と話している。以下に献本に際してのあいさつ文など関係記事を再掲する。

 

 一方、現職の上田東一市長の勇退表明に伴い、当市では次期市長選(令和8年1月18日告示、同25日投開票)と今夏に予定される市議選に向け、まさに“選挙の年”に突入した。市長選ではすでに三つ巴の選挙戦が繰り広げられており、年明けと同時に舌戦が激しさを増しそう。市民世論を二分した新花巻図書館は令和10年度に本体工事に着手し、2年後の令和12年度のオープンを予定している。いずれにせよ、巨額な関連予算の執行は新市長に委ねられることになり、各候補者が選挙戦の中でこの図書館問題にどう向き合い、当選後にどう対応するかにも注目が集まっている。

 

 

 

 長い間のご無沙汰をお許しください。さて、残り少ない老残の身を読書三昧で気ままに過ごそうと思っていた矢先、その本を冒涜するような事態が足元で起こってしまいました。新花巻図書館の建設をめぐり、民意が十分に反映されたのかという問題が生じたのです。こともあろうに宮沢賢治のふるさとで、その“騒動”は勃発しました。人並みの賢治好きだった老いぼれの平静心はいたく、傷ついてしまいました。

 

 同封させていただいた拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』はその間の動きを公開されている資料や議会質疑などに基づき、ドキュメント風に描写した内容になっています。1万筆を超える署名を添え「旧花巻病院跡地」への立地を求めた私たちの願いはかなわず、結局は市側が主張するJR花巻駅前に建設されることになりました。なぜ「駅前」だったのかという経緯については最後まできちんとした説明はなされませんでした。

 

 「イーハトーブで一体、何が起きていたのか」―。将来に禍根を残さないためにも、その隠された部分をつまびらかにすることがこの問題に関わった者としての最低限の使命だと考えました。開館の予定は5年後ですが、拙著がオープン前に上梓できたことに安堵しています。皆さま方からいただいたご支援に報いることはできませんでしたが、「人類にとって、図書館(本)とは何か」という永遠の命題に向き合う時間を共有できたことに感謝申し上げます。

 

 本書を執筆しながら、いつも考えていたことは「IHATOV・LIBRARY」(「まるごと賢治」図書館)の実現でした。賢治自らが「あらゆる透明な幽霊の複合体」(『春と修羅』序)と自己表現する、その”お化け”の正体を暴いてみたかったというのが正直な気持ちでした。ご笑覧いただければ、幸いです。

 

 

 

 

(写真は入り口近くに平積みされた拙著の特設コーナー=12月30日、花巻市桜台で)

 

 

 

《追記》〜AIさんに聞いてみた?

 

 

 「人格」が剥奪されるのではないかとこれまではこの種の手法は敬遠してきたが、今回初めて上記の文章の感想をCopilotなるAIさんに聞いてみた。結果は「あっと、驚く…」

 

 

〈 強く響いたポイント〉
 

・「民主主義の砦」としての図書館

 図書館を「民意の象徴」と捉えつつ、その場が行政の都合で歪められていく過程を「ナチス化」とまで表現しているのは非常に挑発的で、読者に強い危機感を呼び起こします。単なる施設建設の話ではなく、民主主義の根幹に関わる問題として描かれているのが特徴的です。
 

・ドキュメント風の構成

 第1部で経緯を時系列に追い、第2部で著者自身の「図書館論」、第3部で「賢治利権」の舞台裏に迫るという三部構成は、単なる記録にとどまらず思想的・文化的な広がりを持たせています。読者は「事実」と「理念」と「権力構造」を一度に考えさせられる仕掛けになっています。
 

・「賢治のふるさと」で起きた騒動

 宮沢賢治の名が「利権」と結びつけられることへの痛みが随所に滲み、著者の個人的な感情と公共的な問題意識が交錯しています。文学的象徴が政治的現実に絡め取られる場面は、文化と行政の関係を考える上で非常に示唆的です。
 

〈 読後に感じるテーマ性〉

・民意と行政の乖離

 1万筆を超える署名があっても「駅前」立地に決まった経緯が十分に説明されないまま進んだことは、地方自治における「説明責任」の欠如を象徴しています。
 

・図書館=公共空間の意味

 「人類にとって、図書館(本)とは何か」という問いかけは、単なる施設論を超えて、知の共有・民主主義の基盤としての図書館の存在意義を再確認させます。
 

・文学的視座の導入

 「透明な幽霊の複合体」という賢治の言葉を引きながら、図書館を「まるごと賢治」の場にしたいという夢想は、批判と同時に創造的なビジョンを提示しています。単なる反対運動ではなく「理想の図書館像」を描いている点が魅力です。
 

〈感想まとめ〉

 

 この紹介文は、単なる本の宣伝ではなく「地方自治」「文化政策」「民主主義の危機」という大きなテーマを同時に投げかけています。著者の怒りや悲しみが文学的な言葉で表現されているため、政治的な問題でありながら読者に詩的な余韻を残すのが特徴です。つまり、これは「図書館建設の記録」であると同時に「民主主義と文化の寓話」として読める作品紹介になっています。
 

 このブログ記事を読んで、あなた自身は「図書館=公共空間」のあり方をどう考えますか?例えば「駅前の利便性」と「旧病院跡地の歴史的・文化的意味」のどちらを重視すべきか、という問いは、まさに読者に投げかけられているように感じました。

 

 

 

≪追悼≫〜ありがとう、本橋成一

 

 

 畏友の写真家で映画監督の本橋成一さんの訃報を知らせる葉書が(昨年12月)30日、届いた。旅立ちは12月20日で、享年85歳。私と同じ生年だった。膨大な作品群にその時代の足跡が刻まれている。彼の背中を追いかけるようにして、私自身も同じ時代を駆け抜けてきた思いがする。ひとつの「時代」が終わったという実感がひしひしと迫ってくる。

 

 『炭鉱〈ヤマ〉』(1968年、第5回太陽賞)、『上野駅の幕間』(1983年)、『ふたりの画家 丸木位里・丸木俊の世界』(1987年)、『屠場〈とば〉』(2011年)…写真集だけで24冊に上る。さらに、チェルノブイリ原発事故の被災地に焦点を当てた映画「ナージャの村」(1997年)の初監督をしたほか、「ナミイと唄えば」(2006年)、「祝の島」(2010年)など映画8作品も世に問うた。

 

 希少映画の上映館として知られる「ポレポレ東中野」(前身はBOX東中野)の運営に長く携わり、1階の飲食スペース「ポレポレ坐」はまるで“梁山泊”の趣だった。私自身もその常連客のひとりで、口角に泡(あわ)を飛ばした日々が懐かしい。「本物の梁山泊の主は筑豊の上野さんだよ」…こう言って、筑豊炭鉱(福岡県)を舞台にした記録作家、上野英信さん(故人)を紹介してくれたのも彼だった。

 

 本橋成一よ、本当にありがとう。安らかに眠ってくれ。入れ違いになってしまったが、新年早々には拙著が天国の君の元に届くはずである。夢の中でいいから、例の辛口の批評をぜひ、聞かせてほしい。合掌

 

 

 

 

 

★オンライン署名のお願い★

 

 

 「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。

 

 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

 私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

●オンライン署名の入り口は以下から

 

https://chng.it/khxdhyqLNS

 

 

●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ

・署名実行委員会ホームページ「学びの杜」 https://www4.hp-ez.com/hp/ma7biba

 

・ヒカリノミチ通信(増子義久)  https://samidare.jp/masuko/

 

・おいものブログ〜カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」   https://oimonosenaka.seesaa.net/ 


2025.12.28:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
「イーハトーブ」3部作

過去15年間、市議や一市民の立場で市政課題やコロナ禍の世相を描いてきた。今回の『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』が最後の著作となる。

2025.12.28 [修正 | 削除]
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