「Mr.PO」の思想と行動(1)…イ-ハト-ブ歌舞伎「青天の霹靂」、好評公開中:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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「Mr.PO」の思想と行動(1)…イ-ハト-ブ歌舞伎「青天の霹靂」、好評公開中


 

 「私たちは、まちづくりに関する基本的事項を共有し、市民が自ら考え、決定し、行動す る市民参画と協働のまちづくりを進めることによって真に豊かな地域社会を実現するため、 ここにこの条例を定めます」(「花巻市まちづくり基本条例」、平成20年3月)―。当市は「まちづくり」の基本理念として、この条例の前文でこう謳っている。身もふたもない言い方になるが、「PO(パワハラ&ワンマン)」流とは「そんな理念などクソくらえ」という“愚民”化政策である。まさか、と思う人はPO劇場で公開中の密室劇「青天の霹靂(へきれき)」(全7幕)をしかと御覧(ごろう)じいただきたい。青森県産の米の銘柄ではないので、お間違えのないように。その前にちょっと、解説を―

 

 新花巻図書館の建設をめぐって、〝ナゾの空白期間〟と呼ばれる約2年半の期間がある。現在も生きている「新花巻図書館整備基本構想」の策定(2017年8月=平成29年)から、「新花巻図書館複合施設整備事業構想」(いわゆる“上田私案”)の策定(2020年1月29日=令和2年)に至るまでの期間である。文書開示請求をした資料などから浮かび上がってきたのは…。市民や議会の頭越しに行われてきたオガ-ルとの“密約”という闇の実態である。以下、時系列的にその経過を辿ってみる。さ~て、お待~ち。拍子木の音ともに幕がスルスルと上がる。いよいよ、主役のお出ましである(パチパチ…)

 

 

<第1幕>「新花巻図書館整備基本構想」(2017年8月=平成29年)

~「花巻市立地適正化計画」(平成28年6月)の策定に伴い、新花巻図書館を市街地活性化に資する「都市機能誘導区域」に整備することを明記。MR.PO(上田東一市長)の下での図書館論議が本格化へ

 

<第2幕>「花巻市図書館複合施設等整備方針検討業務報告書」(2018年6月=平成30年)

~いわゆる、この「UR報告書」の中で、建設場所が「花巻駅東口」と「まなび学園周辺」とに特定され、“密室”協議がひんぱんに

 

<第3幕>株式会社「オガ-ル」(岡崎正信社長)との間で「花巻市図書館複合施設整備アドバイザ-業務」にかかる随意契約を締結(2019年4月22日=平成31年・令和元年)

~契約期間は当初、同日から同年11月30日までで、契約金額は1,867,536円。その後、令和2年3月31日まで延期され、金額も4,931,445円に増額。業務実施報告書によると、その範囲はJR協議や市長協議だけではなく、議会対応に向けたミ-ティングにまで及び、“黒幕”としての暗躍ぶりが浮き彫りに

 

<第4幕>岡崎社長が「第21回まち・ひと・しごと創生会議」(内閣府主催)の席上、図書館と民間賃貸住宅とを合築する「花巻市図書館整備事業」に参入する旨の報告(2019年12月19日)

~“寝耳に水”の出来事に議会側が「議会軽視だ」と反発したのに対し、Mr.POは「この件については岡崎さんの個人的な行為で、市として関与したわけではない。ただ、国の融資を受けやすくするためにも当市の考えを伝えてくれたのは良かった」とうそぶき、“未必の故意”(越権行為)を援護するという愚民化の本性があらわに

 

<第5幕>「新花巻図書館複合施設整備事業構想」が議員説明会や記者会見の場で突然、明るみに(2020年1月29日=令和2年)

~JR花巻駅前のJR所有地(現スポ-ツ用品店敷地)に50年間の定期借地権を設定。図書館と賃貸住宅、テナントを合築する複合施設案(「住宅付き図書館」の駅前立地)―いわゆる“上田私案”が公にされたことで、新花巻図書館への関心が一挙に高まる。愚民化を強いられてきた市民の間にも「洗濯物がはためく図書館なんて…」という声が

 

<第6幕>「新花巻図書館整備」会議(2020年2月19日)

~“上田私案”の公表に伴い、その後の地ならしをするために召集。起案書には「新花巻図書館複合施設整備事業について、建設場所や建設の手法が決定し、今後は具体的な事業内容や構想策定について関係機関で検討を進めていく」―。この時点で「住宅付き図書館」の駅前立地について、行政側とアドバイザ-側が基本合意へ。この会議には岡崎社長とともに今後のWSを担うことになる早川光彦・富士大教授も初めて参加(謝礼金23,000円)。この年の7月から10月にかけ、7回(謝礼金は1回につき1万円)にわたって開かれた「としょかんワ-クショップ」に助言者(アドバイザ-)として立ち合い、現在もその立場にある。これって、“共同正犯”!?

 

<第7幕>“上田私案”(「住宅付き図書館」の駅前立地)を白紙撤回へ(2020年11月12日)

~序破急の「急」つまり「ラッキ-セブン」になるはずが、急転直下のあわれな幕切れ。でも、MR.POは転んでもタダでは起きない。失地挽回(ばんかい)をたくらみ、続編のクランクインに向け、虎視眈々(こしたんたん)。油断大敵

 

 

 

(写真は幹部職員を差しおき、身振り手振りをまじえて答弁するMR.PO=5月18日開催の花巻市議会臨時会で、インタ-ネット中継の画面から)

 

 

 

《注記》~「思想」、そして「行動」ということ

 

 当ブログの表題は東京大学法学部の元名誉教授で著名な政治学者、丸山眞男(故人)の古典的名著『現代政治の思想と行動』から拝借した。「抑圧の移譲」や「無責任の体系」などという概念通じて、ファシズムや軍国主義を論じた論考はいまに至るも影響力を失っていない。いや混迷のコロナ禍のいまこそ、読まれるべき内容かもしれない。同学の後輩を自慢するMR.POは果たして、この名著を読んだことがあるのだろうか。彼の「思想と行動」からはそんな気配はみじんも感じられない。

 

 

 

 

 

 


2021.05.24:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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