「市長へのメール」…事実上の「回答」拒否〜駅前立地への疑念がさらに深まる〜問答無用の強行突破か〜「ああ、イーハトーブはなまき・冬(浮遊)景色」!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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「市長へのメール」…事実上の「回答」拒否〜駅前立地への疑念がさらに深まる〜問答無用の強行突破か〜「ああ、イーハトーブはなまき・冬(浮遊)景色」!!??


 

 「市長へのメール」(4月20日付の当ブログ参照)への回答が30日、届いた。以下にその全文を掲載する。立地場所が当初の「病院跡地」から「JR花巻駅前」へと変わった理由や背景についてはひと言も触れられておらず、一読して「回答」拒否に等しいと感じた。このことは単に図書館問題に限らず、市政全般にわたる“愚民化”の兆候とさえ言える。それにしても、支離滅裂で読解不能の回答を、しかも市長名で送りつけてくる傲慢不遜ぶりには驚きを超えて、怒りさえ覚える。

 

 たとえば、駅前立地を最終的に決定したとされる「市民会議」については、構成人員(75人)に対し全会議4回のすべてに出席したのはわずか42人。6人は一度も出席しなかったことが明らかになっている。このようにこの会議体自体がそもそも、民意集約の機能を持たないままに”見切り発車”したというのが実態だった。果たして、この芥子粒みたいな数字が全人口8,8404人(令和8年2月28日現在)の“民意”を反映していると言えるのか。その蓋然性についての言及はひと言もなかった。

 

 さらに、不特定多数(参加自由)を対象にした重要な市民参画手続きのひとつである「パブリットコメント」(意見公募)には過去に例のない86人(133件)が手を挙げ、うち「病院跡地」への立地希望が47人で「花巻駅前」への28人を大きく上回った。さらに、市民説明会においても前者が32人だったのに対し、後者は半分近い18人だったにも関わらす、その数字の証拠性(エビデンス)は黙殺された。これとは逆に市自らが精査した「病院跡地」への立地を求める署名(6,181筆)については、選挙の世論調査を引き合いに出しながらその妥当性に疑義を呈するなど、衣の袖から鎧(よろい=”強権”体質)をちらりと垣間見せた。

 

 計画策定時の教育委員だった役重真貴子さんは当時、その手続きについて以下のような疑念を表明したが、今回の回答書の中でも無視され、逆に首長主導の“図書館”行政だったことをはっきりと認める結果になった。

 

 「この市民会議のどっちが良かったということで、決定したように受け取られかねない、そこの分かりにくさはあったのではないかなと私としては、感じています。改めてですけども、その判断材料の一つということで市民会議がありました。それからもちろん6,000人ほどの署名があり、このパブリックコメントを見ても、もちろんどちらの意見もやはりあるということの中で、もちろんその何ヶ所もの市民説明会で話を聞いてきた中で、市民の意見をたくさん集めてこられたということを踏まえ、市として最終的になぜ、それらを全部勘案したうえで、どういう理由でなぜこういうふうに決定したのかということをやはり、もう少しわかりやすく説明しないといけないと思います」(令和7年5月19日開催の「教育委員会議」定例会の会議録から、要旨)

 

 ところで、一方では設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」の代表企業である(株)昭和設計(仙台事務所)はJR側の事業の大半を請け負う独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(JRTT鉄道・運輸機構)の有資格業者(建設コンサルなどの役務)にリストアップされていることが分かった。「駅前か病院跡地か」―という立地論争の決め手になった「事業費比較」調査を受託したのも同じ有資格業者の「(株)大日本ダイヤコンサルタント」だったことを考えると、当市の図書館行政は前市政から一貫して、JR側とずぶずぶの、いわば“寸歩不離”(すんぽふり)の関係だったことが透けて見えてくる。これほどまでに“民意”をないがしろにした“暴力的”な行政運営は記憶にない。

 

 “呪われた”図書館―。最近、こんな悪夢を見るようになった。『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』の終結はまだまだ、霧の中である。ヨボヨボの”老兵”の従軍に終わりはなさそうである。まるで、トランプ米大統領が仕掛けた「イラン」戦争のように…。「おまえが一人/連絡船に乗れ/舵を取って/責任とって/イランことするな…」ー。タレントの清水ミチコが歌う替え歌「ホルムズ海峡・冬(浮遊)景色」がユーチューブから聞こえてきた。ガッテン。

 

 

 

 

 日頃より市政にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。

 

 花巻市教育委員会議における委員のご発言については、立地場所の考えが分かれる場合に最終的な責任は首長と議会にあると位置づけ、説明責任の履行と合意形成を求めているほか、教育委員会等、行政にとっては政治的合意なしに計画を進めるには負担が大きいことや、早期整備を望む市民の期待に配慮する必要があることを指摘しているものと理解しており、これを受け、これまで市は様々な機会を通じて新図書館整備に係る経緯や計画内容の説明に努めてきたと承知しています。

 

 基本計画の策定にあたっては、ワークショップや試案検討会議、市民会議などを開催し、多様な意見を取り入れる努力をし、その都度結果については市広報や市ホームページにおいて市民の皆様にお示しています。駅前立地の選定理由についても、基本計画策定にあたり実施した市民説明会、図書館協議会においても説明し、その会議録については市ホームページで公表しております。また、パブリックコメントについては、市の考えを一つひとつ個別に回答し、その内容をホームページに掲載しております。これらの過程を経て、新花巻図書館建設場所を花巻駅前として、市議会での関連予算の承認等がなされておりますので、計画に基づいて設計業務などを着実に進めてまいります。

 

花巻市長 小原 勝

 

 

 

 

《追記ー1》〜挑戦状!!??

 

 回答書が届いた同じ4月30日付けの地元紙「岩手日日新聞」に市長インタビュー「世代つなぎ、活力ある花巻へ」が一面ぶち抜きで掲載された。その中で、小原勝市長はこう語っている。「駅前という立地を生かして、花巻を訪れた人が交流できる玄関口の役割も持たせたい。東西自由通路と新図書館で新たな都市機能が備わる。公と民で育て、中心市街地へ良い流れを広げていってほしい」―。“民意”を敵に回す挑戦状として、受け止めさせていただく。

 

 

《追記ー2》〜4月30日は「図書館記念日」!!!???

 

 図書館愛好者を名乗る方から、以下のような貴重なコメントが寄せられた。山室民子については少しは知っていたが、この偶然性に虚を突かれた。「原点」回帰を促す内容だと肝に銘じた。なお、2021年8月15日付当ブログ「『図書館法』秘話二題〜山室民子と中井正一」もぜひ、お読みいただきたい。

 

 「1950年4月30日に花巻ゆかりの山室民子が起草に関わった『図書館法』が公布されたことを記念し、日本図書館協会によって4月30日が図書館記念日と定められた。戦前の記念日は4月2日で、この日は帝国図書館長が天皇に図書館についての御進講をした日であり、4月30日の図書館記念日制定は戦前との決別も意図している。民主的な図書館の運営を定める法律が公布されたことを記念するこの日に、図書館整備に関する手続きの合理性に重きを置いた、言わばお役所の事情を正当化する市の回答がなされたことは大きな皮肉と言える」

 

 

《追記ー3》〜静岡、新図書館の整備の見直しへ!!??

 

 東静岡駅南口県有地に全館移転整備を計画している新県立中央図書館について、令和10年度の完成に向けて、令和4年3月に設計委託契約を締結し、令和7年3月末まで基本・実施・修正設計を進めてきました。しかし、国土交通省から「静岡県からの要望(申請)に全額応えることが困難である」旨の連絡があり、その後も協議・調整を重ね、新たな財源確保も検討してきましたが、財源不足を生じることとなったため一旦立ち止まって整備計画を見直すこととしました。新館の整備に関する経緯については、リンク先ページよりご覧ください(静岡県公式ホームページより)

 

  新県立中央図書館の整備に関する経緯

 

 

 

 

 

 

(写真は「共創」を高らかに謳った小原市長の選挙公約)

 

 

 

 

 

 


2026.04.30:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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