選挙の風景―その6…“紙爆弾”の狭間にて〜心の病が4倍強に急増:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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「市長から職員への度を越した叱責が一部にあることが明らかになりました。市長が認めた市職員へのパワハラもこうした中で生まれました。『パワハラ』は人権侵害行為です」―。告示を4日後に控えた次期花巻市長選への熱気が高まる中、こんな刺激的な内容を記したチラシが話題になっている。民主団体などが呼応した「住みよい花巻市をつくる会」発行の新聞折り込みで、8年前は現職の上田東一市長を支持したが、今回は一転、議長職を辞して出馬に踏み切った小原雅道氏への「自主的支援」を打ち出した。その大きな理由のひとつが現職の「パワハラ」疑惑だとしている。
それを裏付けるような衝撃的な数字がふたたび、HP上に掲載された。直近の「花巻市人事行政の運営等の状況」(公表の数字は前年度実績)によると、令和2年度に「心身の故障」を理由に休職した職員の延べ人数が17人(実数9人)だったのに対し、1年後の令和3年度では休職者の延べ人数が実に4倍以上の72人、休職実数も2倍の18人にはね上がっていることが分かった。上田市長の「パワハラ」疑惑については、当ブログでも再三指摘してきたが、4倍強に急増した今回の数字はそのことを如実に裏付ける―「証拠」(エビデンス)ともいえそうだ。
「根拠のないデマが乱れ飛ぶなど誹謗中傷があたかも真実のように流布されている」、「心無いネガティブキャンペ−ンにさらされている」―。し烈化する選挙戦のさ中、現職側の後援会報最新号は「パワハラ」疑惑を打ち消すことに躍起になるあまり、逆に「パワハラ」否定を大特集するという“墓穴”にはまりつつあるようである。それにしても「心の病」の指標である“精神疾患”の激増を歯牙(しが)にもかけない恐ろしい集団ではある。
その“墓穴”の一例を同じ後援会報から紹介する。昨年12月22日開催の「平和環境花巻地方労センタ−」の総会で、花巻市教組や市職労、県職労、市内の民間労組の間で現職の上田市長を推薦・支持することを決定したという内容で、こう書かれている。「上田市政2期8年間に対する労働者への処遇改善や平和運動への取り組みに関して一定の評価をするとともに、今後4年間に対する政策協定を締結した」。これが事実だとすれば、市職労が「自主投票」(12月26日付当ブログ参照)を決めたという執行部発表は「虚偽」ということになる。ちなみに、筆者は上田東一後援会の本部事務局長を務める照井省三市議(平和環境市民クラブ=社民党系)。例の花巻駅橋上化を巡って、”やらせ要請”を主導したという噂の主である。
(写真は入り乱れる“紙爆弾”。その応酬から、選挙の実態が垣間見えてくる。)