図書館を考えるシンポジウム…「イーハトーブ図書館をつくる会」が21日に開催:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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「図書館はどうあるべきか。その根本の議論を深めたい」―。新花巻図書館をめぐって、市民の議論が二分する中、女性を中心にした有志が「イ−ハト−ブ図書館をつくる会」(代表・瀧成子代表)を立ち上げ、1月21日に「夢のイ−ハト−ブ図書館を目指して」―をテ−マにシンポジウムを開く。瀧さんは「会としては早池峰山など北上山系を望む花巻病院跡地への立地を希望している。しかし、場所論争に前のめりになるのではなく、50年100年先の図書館像をみんなで話し合える場になれば…」と話している。
パネリストは生粋の“花巻人”である瀧さんのほか、「新花巻図書館整備特別委員会」の委員長を務めた伊藤盛幸市議、東日本大震災震災で被災後に当市に移住、「花巻は宝の山」という造園家の日出忠英さんの3人。「つくる会」では今後、賢治ファンを含めた全国規模の署名運動を展開し、行政側への要望活動や議会側への請願・陳情などを通じて、「文化とまちづくりの拠点」としての図書館のあり方を模索していきたいという。本好きが高じて、昨年夏に市内桜町の自宅に私設図書館を開設した四戸泉さんも「つくる会」に期待するひとり。単刀直入にこう“直言”する。
「4年前、花巻にUターンした当時は図書館は駅近派でしたが、住めば住むほどこんなにJR花巻駅の利用者が少ないと思ってもいなかった。だいたい、市長も役所の方々も地元出身者が多いはず。高校生たちが駅前に欲しいのは図書館なんかの堅苦しい公共施設でなく、友達同士で自由にワイワイ騒げ、飲食できる民間の複合施設だと思う。私が図書館を使い始めたのは浪人時代で、あとは大人になって資格試験の勉強の時。駅近図書館に設置するメリットは駅を利用する層が多数を占める都会です。だから、岩手県立図書館は成り立つが、花巻ではマイカ−通勤族が主流なんで、成り立たない」
「つくる会」ではこうしたざっくばらんな“図書館論議”を積み重ね、宮沢賢治のふるさとにふさわしい「夢のライブラリ−」を誕生させたいとしている。初回のシンポは予約優先の定員45人。病院跡地周辺の探索ツア−にもぜひと呼びかけている。合言葉はー「死ぬまでに行きたい世界の図書館15選」へのノミネ−ト!
お問い合わせは〜0198−22−7291(事務局、新田まで)
(写真は未来の図書館を考えるシンポのチラシ)