市民の目が注がれていますよ…「病院&図書館」論戦がスタート、6月定例会が7日開会へ!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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市民の目が注がれていますよ…「病院&図書館」論戦がスタート、6月定例会が7日開会へ!!??
2024.06.04:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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上田(東一)市政が抱える懸案である総合花巻病院の経営不安や迷走を続ける新図書館の行方などを焦点とした花巻市議会(定数、議長を含めて26人)6月定例会が7日に開会、25日までの19日間の会期が決まった。一般質問は10日、13日、14日の3日間で全部で15人が質問に立つ。
「病院&図書館」問題を取り上げるのは5人だが、議長を除く最大会派の「明和会」(8人)や無会派の公明党(2人)、無所属(1人、病欠)の中で、この懸案に触れる議員はひとりもいない。毎度のことではあるが、お互いに監視し合うという「二元代表制」を放棄した“自殺行為”は目をおおうばかりである。一方、今議会には新図書館の立地場所を選定するための手法を外部に委託して決めるという、まるで“目眩(めくら)まし”みたいな予算案(約1,000万円)が上程される見込みである。当局と議会という「車の両輪」がともにその自浄力さえ失ってしまったかのように見える。そこに住まわされる住民の、これ以上の不幸はない。
こうした“くびき”から抜け出す方法のひとつに地方自治法が定める「リコール」制度(解職請求権)がある。地方自治体の首長および議員などに対して、有権者の3分の1以上の署名で解職を請求をできる制度で、解職請求が成立するとそれにかかわる住民投票が行われ、過半数以上の賛成があれば解職が成立する。
なお、今議会からYouTubeチャンネルによる視聴も可能になった。懸案事項の双方かそのどちらかを質疑する議員はこの日、HP上に公表された質問通告一覧によると、以下の通り(敬称略)
▽10日(月)〜伊藤盛幸(緑の風)
▽13日(木)〜阿部一男(社民クラブ)、照井明子(共産党花巻市議団)、羽山るみ子(はなまき市民クラブ)
▽14日(金)〜鹿討康弘(緑の風)
(写真は授業の一環として議会傍聴に訪れた中学生。熱心にメモを取りながら一般質問の質疑に聞き入っていた=インターネット上に公開の写真から)
《追記》〜前代未聞の予算計上…統治者能力の崩壊!!??
花巻市議会3月定例会初日の7日、市側は図書館整備事業費として、10,468千円の予算案を計上した。新図書館の建設候補地の選定に係る意見集約などの運営に要する経費で、いわゆる「公募プロポーザル」方式で外部の第三者(ファシリテーター)に意見集約の手法を委託するという内容。「駅前か病院跡地か」という立地論争の中、市側は「中立性を担保するため」と力説するが、市民の間には逆に「中立性を装うため」と警戒の声も多い。
そもそも、駅前立地を第一候補にしたのは市側ではなかったのか。市民が納得するような合理的な立地理由があったはずだが、何か公にはできない事情でもあるのか。市民の疑念は深まるばかりである。 ”迷走”から”脱線”へ。新図書館問題はついに、羅針盤を失った難破船になりつつある。「百年の大計」とも言われる文化の殿堂の前途に早くも暗雲が立ち込めている。議会側の賛否の行方も今後の市政運営を占う重要なポイントになりそうである。