▼対話型「市民会議」の構成とその欺瞞性…数字のマジシャンがその数字に逆襲される時(パブコメ第6弾)!!??
Ω数字(その1)〜3,500人VS.75人 市側の説明によると、無作為抽出した15歳以上の市民3,500人に対し、対話型「市民会議」への参加を打診した結果、75人から参加したい旨の回答があった。回答率は2%余りで、この数字だけを見るとスタート時から図書館問題への関心の低さがうかがわれた。 Ω数字(その2)〜75人の内訳(性別、世代間) 会議構成は若年層(10代〜30代)が35人、中高年層(40代〜60代)が34人に対し、高齢者層(70代以上)は6人。性別は女性38人、男性37人。応募した75人がまるで、“神技”みたいに世代別と性別ごとに截然(せつぜん)と区分けされていることに驚かされる。本当に70台の応募者は6人しかいなかったのか。男女比率がほぼ均等に二分されているのは単なる偶然なのか。 Ω数字(その3)〜75人の会議への出欠状況 実際の会議出席者は最初から構成人員(75人)を大きく下回った。第1回(令和6年11月17日):65人、第2回(同12月21日):64人、第3回(令和7年1月26日):57人、第4回(同2月15日):53人 さらに、会議への出席頻度は全4回のすべてが42人、3回が19人、2回が6人、1回が2人で、実に6人が参加を申し出ておきながら、出席はゼロだった。さらに、第4回目の会議では出席者53人に対し、立地場所の選択をするヒアリングシートの記入を求めたが、この日の会議に欠席し、過去2回の出席実績のある12人分は郵送によって加算された。統計学上の原則に従えば、ヒアリングシートに記入する資格があるのは全会議に出席した42人に限定されなければならない。”帳尻合わせ”と疑われても致し方ない。 以上の数字の羅列から垣間見えてくるのは恣意的に“民意”を作り上げようとする強引な手法である。たとえば― 1)応募した75人がそのまま、おあつらえ向きの構成になっていること自体が不自然である。実際は75人を超える応募者があったのではないか。その中から市側が改めて世代別や性別ごとの選抜をしたのではないか。現に市側から「(参加を打診する)オファ―があった」という匿名の情報が私の手元に寄せられている。 2)毎回の出席者が構成人員を下回り、全会議(4回)の出席者がやっと半数を上回る42人に止まった時点で、この会議の正当性は統計学上の”蓋然性“の点からも無効とすべきであった。 3)市側が意見集約をする際の一般的な手法として「まちづくり市民アンケート」がある。無作為抽出した15歳以上の市民2,500人が対象で、昨年度は4割近い984人(39・4%)が回答した。「有意性」の高いこの手法をなぜ、採用しなかったのか。 4)「病院跡地」への立地を求める署名数は市側で精査した結果、市内在住者の自筆署名数は6,181人(総数では10,269人)に上った。市民アンケートを実施した場合、統計学上から見ても「駅前立地」を上回るのは目に見えている。この手法を採用しなかったのはその「結果」をあらかじめ予測したからではなかったのか。 5)上記の署名数「6,181」という数字をどのように評価しているのか。「新花巻図書館整備基本計画」(案)の中にこの数字に込められた想いが具体的にどう反映されているか。「(賢治)ゆかりの地」論の詭弁性については、5回目のパブリックコメントですでに言及ずみである。 以上5点については多くの市民も同じような疑問を抱いている。この疑問を払拭するように「整備基本計画」の記述を書き改めてほしい。 (写真は「友達にも知ってもらいたいから」と病院跡地への署名用紙を写メする高校生=2023年12月24日のXmasイブの日、イトーヨーカドー花巻店(当時)で)
→画像[大 中 小]
2025.04.26:masuko
→トップへ
(C)はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
powered by samidare
system by community media (Free CMS)