▼花巻市長選が告示…焦点の新図書館問題の論戦は如何に〜設計業務の契約を強行する一方で、駅前立地の手続きに重大な“瑕疵”も、本日(25日)夜半には新市長誕生へ!!??
  「立地適正化計画を柱とする上田市政の総括に有権者の関心が集まっており、とくに市民世論を二分した『新図書館』問題は大きな争点になりそうだ」―。拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』にこう書き記した花巻市長選が18日に告示され、25日の投開票に向けた1週間の選挙戦に突入した。立候補したのはいずれも無所属新人の元県文化スポーツ部長の小原勝(61)、NPO法人代表理事の葛巻徹(48)、元市議の高橋修(55)の3氏(届け出順)  この中で、市長選を占うキーワードのひとつである「図書館」案件について、マニフェストなどで具体的に言及したのは葛巻氏だけ。「行政として花巻駅周辺に『駅の橋上化』、『図書館の新設移転』という大きな投資をした成果を他の商店街やエリアに波及させる」として、検証抜きに駅前立地を是認。さらに、図書館立地のもうひとつの有力候補地だった「病院跡地」には「カフェを併設した室内遊び場」の設置を示唆するなど「上田市政」の継承を鮮明にしている。廃墟ホテルの行政代執行をほのめかす一方で、新興跡地のがれきの山は放置したままという逆さまぶりに驚いてしまう。  一方、高橋氏がこの案件に直接触れた部分はないが、同氏は市議時代から駅前立地の早期実現派の急先鋒として知られ、病院跡地へ立地を望む市民団体に対し「いつまでやってんのか」と暴言を浴びせるなど物議をかもした一幕もあった。この日の第1声でも市政全般にわたって、「上田」後継を色濃く打ち出した。また、葛巻、高橋両氏がともに上田市政の”失政”第1号とも言われる「新興跡地」問題にに一切、触れていないことからもその立ち位置が見て取れる。他方、元県職員から転出した小原氏はこの案件の対応には慎重な姿勢を見せており、今後どう向き合うかが注目される。  新図書館建設をめぐっては、昨年12月2日に公募プロポーザル方式によって「昭和設計・tデ・山田紗子建設事務所共同企業体」が約3億7100万円(税込み)で、設計業務を受託。今月7日付で設計業務の委託契約を締結した。履行期間は令和9年3月19日までで、その後令和9年度中に建設予定地(JR用地)の取得と既存建物の解体撤去を行い、令和10年度に本体工事に着手、令和12年度のオープンを目指している。  「5年余りの従軍¢フ験で思い知らされたのは、いわゆる民意≠ェいかに当局側に都合よく作り上げられていくのかという、まさに民主主義の危機――いわば、ナチス化の実相だった。『民主主義の砦』とも呼ばれる図書館がその舞台だったという事実は地方自治のあり方そのものへの深刻な問いかけでもあった」―。私は拙著のまえがきにこう記している。  新図書館の駅前立地に至るまでの経緯について、「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月)に定められたパブリックコメント(意見公募)やワークショップ(WS)、市民説明会、対話型市民会議などの「市民参画」手続きが公正・中立に実施されたかどうかを検証。さらに、立地候補地の「事業費比較」調査や「試案検討会議」のあり方、議会における虚偽答弁、JRとの癒着構造、黒塗り文書問題、”密室”行政によるダブルスタンダード、トップダウン方式、公募プロポーザルの進め方などを綿密に精査した。その結果、駅前立地への“民意”が恣意(しい)的に作り上げられたという実態が浮かび上がった(拙著に詳述)  一方、市側に提出された病院跡地への立地を希望する署名総数は10,269筆(うち、花巻市内在住者は6,181筆)。また、現在行われているオンライン署名数も5,841筆(1月25日現在)に上っており、呼びかけ団体は「1万筆を目指したい」と言っている。いずれにせよ、“駅前図書館”の合意形成に至るまでの経過の再検証と病院跡地への立地を望むもうひとつの大きな“民意”をどう評価するのか―新図書館問題は新しい市政下で、待ったなしの“剣ヶ峰”に立たされることになる。その新市長が招集する3月定例市議会(会期22日間)は1か月の後の2月25日に迫っている。そして今度は”高市”ショックの襲来(衆院の解散・総選挙)…。トランプ大統領の”ドンロー主義”が世界を席巻(せっけん)する兆しか。  「図書館」こそがそのまちのシビック・プライド(地に根差した郷土愛)を象徴する”知のインフラ”であることを忘れてはならない。オンライン署名など市民団体の動きについては、以下の「おいものブログ」(夢の図書館を目指して)にその経過が詳しく書かれています。なお、1月24日付の日本経済新聞に拙著の広告が掲載されたので、参考までにコメント欄にて紹介します。    (写真は告示と同時に貼り出された選挙ポスタ−=1月18日、花巻市桜町で)      ≪追記ー1≫〜設計業務に要する期間は約1年2か月…本格始動は新市政下へ   1月22日付の市HPに新図書館の設計業務にかかる契約内容と経過が公表された。履行期間は令和9年3月19日までの約1年2か月間。詳しくは以下から。 新花巻図書館整備基本・実施設計業務委託契約を締結しました    ≪追記―2≫〜デタラメな“図書館”行政…遅かりし弁明!?   「市長部局である図書館計画室が教育委員会からの補助執行に基づき主に作業をしてい たわけでありまして(中略)やはりその部分について、教育委員会が決めるべきものについて、市長が声を出しすぎるのはいかがなものかという、そういう声も一部で、市民の中であったわけであります。そういうことを考えますと、平成26年の地教行法改正の段階で、そもそもこういう図書館を含めた業務について市長の管理・執行の対象にすることも含めてどうするかということについ て、話し合うべきことだったと、私はその部分も反省しているわけです」(会議録から抜粋)  「補助執行がその隠れ蓑だった」―。上田市政下の図書館行政について、私は2025年5月11日付の当ブログ(拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』にも収録)でそのあり方を追及したが、第2回市総合教育会議(令和7年12月23日開催)で自らがその瑕疵(かし)ーつまり”違法性”を認めていたことが当時の会議録(1月22日付で市HPに公表)から明らかになった。  私は当時、こう書き記している。「正当な権限を委任されていない補助執行自体が無効ではないか。いま渦中にある新花巻図書館整備基本計画(案)は事実上、『幻(まぼろし)』の図書館像と化している」ー。「遅かりし弁明」を平気で口にする一方で、設計業務の契約は強行するという上田流「強権」手法…その背後からいま、新図書館の「駅前立地」をめぐる闇(やみ)の構造が現実味を帯びて姿を現しつつある。その一方で、本来の教育行政を放棄したに等しい教育委員会側の責任も問われなければならない。会議録の全文は以下から。 令和7年度第2回花巻市総合教育会議(12月23日)の会議結果を公開しました    ≪追記ー3≫〜「駅前立地」(呪われた図書館)の違法性が濃厚に!!??   上記の上田発言にある地教行政法とは正式には「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(昭和22年3月)のことである。令和元年の法改正によって、図書館や博物館など社会教育機関に属する公共施設も当該条例の制定を前提に、市長の管轄下に置くことができるとされた。しかし、当市の場合はこの条例を制定しないまま、”補助執行”という形で「駅前立地」に踏み切った。明らかな「法令」違反である。  さらに、7月1日付で新図書館の設計業務を受託する業者との間で正式に契約が締結されたことについても(追記―1参照)、肝心の当該建設用地が現時点でまだ、所有者のJR側から市側に譲渡されていないことが明らかになっている。「他人の土地に無断で家を建てるようなものではないか」ー。昨年9月議会でのやり取りが記憶に新しい。上田市長は「法的に何ら問題はない」としているが、”疑惑”のスタートであることに変わりない。新市政下で議論が深まることを期待したい。イーハトーブの未来のためにも”呪(のろ)われた”図書館を許してはならない。        ★オンライン署名のお願い★   「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。  「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。  私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。  ●オンライン署名の入り口は以下から https://chng.it/khxdhyqLNS  ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ・署名実行委員会ホームページ「学びの杜」 https://www4.hp-ez.com/hp/ma7biba ・ヒカリノミチ通信(増子義久)  https://samidare.jp/masuko/ ・おいものブログ〜カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」   https://oimonosenaka.seesaa.net/     
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2026.01.18:masuko

新聞広告

 1月24日付日本経済新聞に掲載された拙著の広告


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2026.01.24:

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