◆おきたま地酒サミット◆:ヤマガタンAnnex|山形のラーメン/拉麺
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九州や四国の桜の開花が伝わった週明けに季節外れの大雪となった置賜地方。
そんな23日の月曜日、第一回おきたま地酒サミットが米沢市で開催され長井小売酒販組合からは理事長S氏と小生で参加してきました。
主催は「おきたま食のモデル地域実行組合協議会」という農協さんと地域行政が立ち上げた組織のようですが参加者のリストを一読した限りでは置賜の蔵元10社に卸売2社、置賜各地区の我々小売店、それに飲食店、旅館業といった製販飲食に至る関連業者のみならず各市町村の行政関係者や一般消費者までも網羅した人員構成の合わせて65名。
二部構成の第一部は製販飲食各代表によるパネルディスカッション。
それぞれの立場で置賜の地酒を熱く語って頂きましたが随所で啓蒙されるお話しが有り置賜地酒のこれからを再考する良い機会だったかと。
続いて会場を移しての第二部は日本酒に合う料理試食会と地酒試飲会。
このイベントの為に東京でオー・ギャマン・ド・トキオ5店舗を展開している新進気鋭のフレンチシェフ木下威征氏を招き、置賜の食材を生かした日本酒に合う創作料理を作って頂いたとの事。
先ずはこちら、各テーブルの中央に立てられた束ねた藁、啓翁桜の小枝が何とも春を感じさせてますが、そこに差し込まれた黄緑色の物体がまさかお料理だと気付かれた方は極僅かだったのでは。
この度肝を抜く遊び心、当に店名の「ギャマン/いたずら小僧」そのものに吃驚。
それが三枚目の画像にある牛舌のやわらか煮とフキノトウのブロシェット
冷めた状態で食す事を前提に米粉の衣で揚げられたカリッカリの食感に蕗の薹のほろ苦さが何とも乙な逸品。
同じお皿の左側は米沢牛スネ肉を具材にたこ焼き風に焼かれた「おきたま焼き」
赤ワインベースのさっぱりとしたソースにセンスの高さが伺えます。
お次はつや姫、雪菜のふすべ漬け、遠山かぶといったご当地食材で作ったという「ゆきなとカブの押し寿司」、ワインビネガーベースのお寿司は初体験でしたが素朴な食材の持ち味を引き立てた繊細な味わいは唯一無比。
その他にもタラの芽のわさび菜ドレッシングというお料理も有り、これらを頂きながら置賜の地酒を一銘柄毎に試飲して行く趣向。
研ぎ澄まされた感性のお料理と合わせた置賜の地酒はどのお蔵の出品酒もレベルが高く甲乙付けがたい美酒ばかり。
これぞ至福の一時。
続いて挨拶に立つ木下威征シェフ。
枠に囚われず、フランス料理店の常識を覆す全対面アイランドキッチンでのライブ感溢れるクッキングを身上として腕を振るっておられる由。
雄弁で親しみを感じるお人柄に好感を抱かせる好青年。
そして最後は試飲酒のオンテーブルと同時にステージに上がりPRスピーチをしてくれた参加蔵元各位。
画像は弊店にとってはご縁の深い後藤康太郎酒造店の若き専務兼杜氏、後藤隆暢氏。
とても貴重な体験をさせて頂いたサミット、置賜の地酒躍進の一助と成るべく気持ちを新たにした一時でした。
関係者各位に感謝!