奇跡のバックホームのその後:壱岐産業

壱岐産業
奇跡のバックホームのその後


14日、高校野球夏の宮城大会が開幕します。宮城の夏も熱い戦いを期待します。

そして、高校野球といえば、やっぱり夏の甲子園ですね。数々の名場面、名シーンをこの時期になると思い出します。

特に、2年前に私のブログでも紹介しました1996年の第78回全国高校野球選手権大会決勝戦「松山商業対熊本工業」でサヨナラ負けを阻止した「奇跡のバックホーム」。

今回は、その続きを紹介します。

 

2016年11月26日、地震で大きな被害を受けた熊本を盛り上げようと、20年前の“主役”ともいうべき、松山商業の外野手だった矢野さんと熊本工業の3塁走者だった星子さんが企画し当時のメンバーを集めて、熊本市の藤崎台球場で再戦が実現しました。最後には、「バックホーム」を再現して、集まった約500人の観客を沸かせました。

試合は、平凡な打球を倒れこみながら捕るなど体の重さを隠せなかったが、華麗に併殺を決めるなど、20年前を彷彿させるプレーも随所にみせたとのことです。この試合も最後までもつれ、熊本工業が9−8で競り勝ち、敗れた20年前のリベンジを果たしました。注目の、再現された「バックホーム」は、矢野さんの返球がそれて、熊本工業の3塁走者の星子さんはセーフとなり、こちらも雪辱となりました。

 

試合後、星子さんは「松山商業との試合はもつれますね。熊本の人に楽しんでもらえたと思う」、矢野さんも「熊本のみなさんに応援してもらい、逆に元気をもらえた」と笑顔だった。

この企画を考えた2人と、集まって試合を実現させたメンバーには、とても感動しました。熊本の人も嬉しかったと思います。

 

当時、ヒーローになった矢野さんは、大学卒業後、愛媛でスポーツキャスターをしていますが、星子さんは、社会人野球に進んだが怪我をして退部し、わずか2年で会社も辞めて熊本へ戻ったものの、会う人会う人に「アウトの星子」と言われるのが嫌で、職を転々とし、あまり顔や名前を表に出さない飲食業界に落ち着いたそうです。「若い頃はあの試合に触れられるのが嫌で、野球の話をしたくなかった。でも、今はあのプレーがあったからこそ自分のことを覚えてくれる人がいて、商売ができるから今は大丈夫」と語ったそうです。

↑ 矢野さん

2014年5月、星子さんは熊本市にスポーツバー「たっちあっぷ」を開店し、自らカウンターに立ち、壁には自分が着ていた熊本工業のユニフォームと、矢野さんから譲ってもらった松山商業のユニフォームが飾られている。(星子さんと矢野さんは、2013年の12月に熊本で再会していて、この店をオープンするきっかけになったそうです)

                           ↑  星子さん 

熊本方面に行く際はぜひお店に立ち寄ってみたいですね。

 


2017.07.12:Copyright (C) ARISAWAs NOTE
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