ハモコミ通信2022年8月号:壱岐産業

壱岐産業
ハモコミ通信2022年8月号


今月はいつもどおり街ネタ2つです。生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。


 

◎教室の清掃

今年から学習塾の講師として勤務することになったSさん。授業が終わると、生徒たちが使った机の上の消しゴムのカスを先輩講師と一緒に清掃します。

教室の清掃に取り組むようになって半年が経過した頃、《 机の後始末くらい自分でしてほしい 》と、生徒を責めるような気持ちが出てきました。

その気持ちを先輩講師に伝えたところ、「生徒のことを言うけれど、S先生自身はどうなのですか」と問われたのです。

何のことだろうと尋ねてみると、「S先生の授業後のホワイトボードの黒ずみやカスを、事務のYさんが清掃しているんだよ」と言われたのです。

自分自身の後始末ができていないことを指摘され、恥ずかしさと共に猛反省したSさん。生徒を責めるような気持ちが出てきた時には、まず自らを振り返ってみようと心を改めたのでした。

今では、授業後の清掃をする際に《 生徒たちは、真剣に勉強しているのだな 》と大らかに受け止められるようになったのです。

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<コメント>

ありますねぇ、責め心。「何でこんなことをするんだ、何でしないんだ…」

最近は、自分の責め心に気づいて苦笑することも。「あっ、出た、責め心」っていう感じです。

通勤時のゴミ拾いは、かれこれ10年近くになりますが、最初の頃はまさに責め心しかありませんでした。しかし、ある時、ゴミには2種類あることに気づきました。ズボラなゴミと悲しいゴミです。

悲しいゴミとは、家に居場所がなく、お金だけ渡された子供がコンビニで買った弁当を道端で食べて捨てている、といった類ものです。

もちろん勝手な想像ですが、仮にそうだとすると、拾ってあげないといけない、という気持ちになります。また、自分も何か場を乱すようなことしてないかな?とも思います。自分の気づいてないところで、誰かに支えられていることはたくさんあるんだろうな。

 


 

◎電車のシート

ある日の通勤時での電車内、Kさんは座って本を読んでいました。正面に目を向けると、七人掛けのシートの真ん中だけが空いているのが目に入りました。

電車が次の駅に到着し扉が開いた瞬間、右の扉から女性が、左の扉からは男性が、空いているシートに座ろうとしていました。この椅子取り合戦の結果は、女性が勝利してシートに座ったのでした。

座れなかった男性は、渋々、別の車両へと移動していきました。その一部始終を見ていたKさんは心の中で、《 譲り合えばいいのに 》と思いましたが、ふとあることを思い出したのです。

それはスーパーのレジで列に並ぼうとした際に、女性が駆け足でKさんの前に並ぼうとしたことです。その行動に不満を持ち、列を詰めたところ、妻から「讓ってあげればいいのに」と言われ、ムカッとしました。

状況こそ違うものの、自分も同じことをしているなと反省したKさん。《 人の振り見て我が振り直せ 》のことわざを肝に銘じた一日となりました。

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<コメント>

2つのコラム、ニュアンスは違いますが共通点がありますね。こちらは映像がありありと浮かんできます。

割り込もうとする人を入れまいと間を詰める。あるある。笑っちゃうくらいある。妻にたしなめられる。それもあるある(笑)。

イエローハット創始者の鍵山秀三郎氏は、日本人が最近この譲る心がなくなってきていることに警鐘を鳴らしていらっしゃいます。反省です。


2022.08.08:Copyright (C) (株)壱岐産業 事務局
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