エコノミークラス症候群防止体操 そして炊き出しボラ:壱岐産業

壱岐産業
エコノミークラス症候群防止体操 そして炊き出しボラ


<仲間とわいわい炊き出しの準備>


牡鹿半島の先端近いところに、かつて捕鯨基地として栄えた鮎川地区があります。

旧牡鹿町は今は石巻市に合併されていますが、石巻市中心部から小1時間かかるため、仙台からだと高速道路を乗り継いでも約2時間かかってしまいます。

その不便さから震災ボランティアが手薄の地区と聞き、我らゾウプロの出番だ、ということで日曜日に18名で行ってきました。

石巻市中心部は路上の震災ゴミの山がすっかり片づけられており、大きく前進していると感じました。ところが牧山トンネルを抜けて渡波地区に入ると光景が一変しました。

震災後1ヶ月目くらいの状態がそのままでした。
渡波地区は地盤の低下によって、満潮の度に海水が沁みあがってくることでニュースにとりあげられていましたが、まさにその現状を車窓から確認しました。

入り江毎に現れるはずの牡鹿半島の美しい漁村はことごとく壊滅状態。
そんな悲しい光景を見ながら大きな地割れと陥没道路をクネクネ行くと、やはりこちらもすっかり変わり果ててしまった鮎川に到着。

避難所となっている清優館デイサービスセンターが今回の活動場所。高台にあり海のほうが見えないため、のどか、という言葉がぴったりのところでした。




「この時間は20人くらいしかいないんですよ。日中は若い人たちはいろいろやることがあって、夕食に合わせて帰ってくるもんで」とセンターの方。

「十分ですよ。日中避難所に残っている人が一番心配なんです。外に出ている人はエコノミークラス症候群にはなりませんから。」と先生。



T先生、S先生、Y先生、3人のエコノミー症候群防止体操の先生の補助として、私たちがお年寄りと一緒に体操をしました。



さすが専門の先生だけあって、途中の解説がいちいち納得がいくし、わかりやすく雰囲気づくりも上手でした。まあ雰囲気づくりのお手伝いくらいはできたかも。



午前中は1時間弱この体操を行い、午後は2班に分かれ玄関のお掃除と花壇の草取りを行いました。18人の元気があっという間にキレイをつくりあげました。



そして炊き出し。
ごはん、みそ汁、つるむらさきのお浸し、ジャガイモのカレー炒めを夕食分として、ポテトサラダを翌日分として作りました。

配膳をしていて驚いたのは、おばあさんたちの食欲。なかなか旺盛でした。
「もうちょっとよそって」と言われてなんだか頼もしく感じました。

たったこれだけのお手伝い、半日だけの滞在だったのですが、帰るときほとんどみんなが見送りに出てくれました。
夕食の時間になると、若い人たちもみんな戻ってくるので活気が出てくるのです。





この記念撮影の周辺にも大勢の人たちがいたのです。シャイな人が多いので一緒には入らないのですが。

何だかとってもうれしくて、いっぱい手を振り、また必ず来ることを約束しました。今度はみんなに記念撮影に交ざってもらおう!


帰り道、同じはずの風景がまったく違って見えました。ああ、ここは、あの人たちが住んでいたところなんだ・・・。涙が熱くこみあげてきました。
2011.06.10:Copyright (C) (株)壱岐産業 事務局
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