仮設の夏:壱岐産業

壱岐産業
仮設の夏


石巻市鮎川地区への支援活動は今回で2回目。

前回、炊き出しや体操の時に顔馴染みになった人たちのお手伝いができるということで、
使命感と期待感に燃えて仙台から2時間かけてやってきました。

道中、牡鹿半島に入ると、時計がすっかり止まったままのようでした。
復旧の度合いが石巻市街地とは雲泥の差。しょうがないと言えばそれまでなのですが。


さて、避難所に着いてみると何やら様子が少し違ってました。
つい1か月前は120名くらいいた避難者が、なんと40人にまで減っていたのです。
顔馴染みになった人たちほとんどが巣立っていってしまったわけです。

ちょっと拍子抜けしましたが、それは復興の証。いいことなのです。


今回は13名。
女性隊は炊き出し中心、男性隊は被災家屋の片づけ中心、二手に分かれて活動しました。

すぐ目の前が港というところの店舗兼住宅2軒分のお手伝いをさせていただきました。
家主さんの指示に従って要るものを選り分け、仮設住宅に運びこむ、という作業でした。

鮎川地区は高台にまとまった空き地があまりないため、かなり小規模な仮設があちこちに点在。
写真のところは、小学校の校庭をつぶして作ったもので、同地区最大規模と思われます。

設備はそれなりに整ってますが、やはり仮設は仮設。夏をこの中で過ごすのは厳しそう。
実際の暑さももちろんなのですが、圧迫感からくる精神的な暑さとでもいうものでしょうか。

少し広い集会所のようなものがほしいな、と思いました。
贅沢と言われればそうかもしれませんが、狭い仮設だけでは息が詰まってしまいそう。

どこかの大学教授が、建物に沿ってウッドデッキをつくることを提案していました。
大賛成です。間違いなくいい役割を果たすことでしょう。

本来のコミュニティはバラバラにされてしまっても、隣近所を大切にする心は持ち合わせている人たちだからです。

長く住むことを前提としてない場所だけに、お金のかけ方が難しいのでしょうが、
暑さを乗り切るためには、「心がへばらない」のが一番だと感じました。
2011.07.04:Copyright (C) (株)壱岐産業 事務局
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