ハモコミ通信2014年7月号:壱岐産業

壱岐産業
ハモコミ通信2014年7月号


今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 自由はどこにあるのか

 「自由と束縛 (そくばく) は相反しているようだけど、光と影のようなもの。どちらが欠けても成り立たない。束縛が自由を生んでいる」

 斬新 (ざんしん) な作風で知られ、NHK大河ドラマの題字なども手がける書道家・武田双雲氏の言葉です。

 個性的で力強い作品は、墨の色や書き順など、書道ならではの制限があるからこそ生まれる、といいます。

 これは、どのような場面でも当てはめられるでしょう。社会には法律があり、会社には社則、家には家族の間での決め事や約束事があります。

 時にはそれらを息苦しく感じることもあります。

 しかし、そこに制限がなければ、個性や持ち味も発揮されないのです。

 まずはその制限を受け切り、与えられた仕事に喜んで取り組む時、そこに初めて、独創性や自分の型が生まれてくるのです。

 与えられた仕事は、間髪容れずに「ハイ」の返事で受けましょう。その姿勢が自分の持ち味を発揮させ、職場の活性化にもつながっていくのです。

 

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<コメント>

 束縛の中の自由。

 この短い文章の中に深い深いエキスがいっぱい詰まってますね。こういう文章を書ける人は、まさに深い人なんだろうな、と想像します。

 制限を受け切り、与えられた役割を喜ぶ。間髪入れずの「ハイ」でそれを形に表す。そーなんですよ、それがなかなかできないんですよね。

 制限に不満を感じたり、損得感情が頭の中でグルグルまわり、「ハイ」と「イイエ」が行ったり来たり。

 心静かに受け切りたいものです。

 


 

◎ まずは自分から

 「隗 (かい) より始めよ」という中国の故事があります。

 中国の戦国時代、燕 (えん) の王は、天下の人材を集める方法を側近の郭隗 (かくかい) に尋ねました。郭隗は「賢者を求めるなら、まずこの私、隗を優遇してみてください」と言いました。

 郭隗によれば、「私のような凡庸 (ぼんよう) な人物が重用 (ちょうよう) されれば、自分より優れた人物が自然に集まってくる」ということでした。

 早速、王が郭隗の教えを取り入れると、噂を聞いた天下の逸材が、王のもとに多く集まったといいます。

 この言葉は、「大きな事業を始めるには、まず手近なことから手をつけよ」という意味の他に、「事を始める時には、まず言い出した人から実行せよ」という意味のたとえとしても使われています。

 「隗より始めよ」を職場に当てはめてみましょう。

 新たなプロジェクトや新企画を立ち上げる時は、まず自分から範を示し、行動に移すことが第一です。

 その率先垂範 (そっせんすいはん) の精神が、人を動かし、状況を好転させるからです。

 

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<コメント>

 家臣の意見を取り入れる王もすばらしいですが、郭隗の進言が実に的を得ていますね。そしてこの逸話が語り継がれていることに、真理を感じます。

 私にとっての隗はなんだろう?

 いろいろ思い浮かびますが、単に率先して始めるというだけでは良い結果は生まれないでしょう。しっかり心を込めてことにあたる、ということでしょうね。

 



老舗大国ニッポン !!

 200年以上続いている老舗は、韓国は0、中国に9つ、インドに3つあるそうです。では、日本にはいくつあると思われますか?

 なんと約3100社でダントツ世界第1位。続いてドイツ約800社、オランダ約200社、フランス約200社の順となっています。

 世界最古の老舗は創業578年大阪の金剛組という建設会社で、残念ながら2006年に経営破綻して高松建設の子会社となっているようです。

 なぜ日本にそんなにたくさん? と思われると思います。様々な理由が考えられますが、他国と比べると平和であった、という説が最も有力なようです。


2014.06.30:Copyright (C) (株)壱岐産業 事務局
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