今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎意固地にならず
日々の仕事や生活の中で、他人と意見が合わずに衝突してしまった経験は、誰にでもあるでしょう。
そうした時こそ、自身が成長するチャンスかもしれません。
野球界で様々な記録を打ち立てたイチロー選手は、日本のプロ野球時代、入団2年目にして、シーズンの開幕を一軍で迎えました。
当時、独特なバットの握り方を変えるよう、監督やコーチから指導を受けましたが、自らのスタイルに自信を持っていた彼は、その握り方を変えることはありませんでした。
開幕して間もなく二軍落ちを命じられます。
その後、二軍コーチに薦められた「振り子打法」に納得した彼は、1年間の猛練習によってその打法を習得し、3年目からの驚異的な活躍につなげました。
イチロー選手は、誰に言われても信念を曲げない芯の強さと同時に、納得のいく提案については、素直に聞く耳を持っていたのです。
自身の理想を実現させるには、強い決意と信念が必要です。そこに加えて、良いものを取り入れる柔軟性を持つことが、更なる飛躍のカギとなるのでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
曲げない信念と、良いものを柔軟に取り入れる素直さ。その両面が持てるのは、明確な目的意識を持っていればこそですね。
自分の中の狭い了見だけに凝り固まったものは、確かに意固地と言われても仕方ありません。
それが意固地だと本人が気づきにくいのは、自分の感覚に疑いを持たないからです。
だからこそイチロー選手の例のように、逆境や環境の変化など気づきのチャンスと、それを生かせる器が必要なのですね。
先日、ロンドンオリンピックでフェンシング団体銀メダリストの三宅諒氏の講話を聴く機会がありました。
慶応高校時代、世界ジュニア選手権で優勝し、学校で理事長賞を受賞した際、もう一人理事長賞受賞者がいたのです。
「いったい何をして表彰されたのか? えっ、星を発見した!? そりゃすげぇ!!」
それまでの自分の狭い世界が一気に広がった瞬間だったそうです。スポーツバカではダメなのだと。
今、自身の東京オリンピック出場に向けて黙々と準備する一方で、スポーツを通して得られるものを「役割力」と「ミーティング力」と位置づけ、それを社会に定着させる活動も行っています。
まったく違う分野で活躍している人もいるんだ、っていう気づきは、殻を破り、大きく飛躍する一歩ですね。
写真家石川直樹さんのお話にも共通点が見出されます。
石川さんは、北極から南極まで人力で旅をし、世界七大陸の最高峰登頂(当時、世界最年少記録)を成し遂げ、ミクロネシアでは「星の航海術」を学び、熱気球による太平洋横断にも挑んだ方。すごい冒険家です。
ところが、冒険家と呼ばれることへの違和感を著書『いま生きているという冒険』にこう書いています。
「人によってはあえていまここにある現実に踏みとどまりながら大きな旅に出る人もいるでしょうし、ここではない別の場所に身を投げ出すことによってはじめて旅の実感を得る人もいるでしょう。(中略) いま生きているという冒険をおこなっている多くの人々を前にしながら、登山や川下りや航海をしただけで、「すごい冒険だ」などとは到底思えないのです。」
「人によってはあえていまここにある現実に踏みとどまりながら大きな旅に出る人もいるでしょうし、ここではない別の場所に身を投げ出すことによってはじめて旅の実感を得る人もいるでしょう。
(中略)
いま生きているという冒険をおこなっている多くの人々を前にしながら、登山や川下りや航海をしただけで、「すごい冒険だ」などとは到底思えないのです。」
実に謙虚な悟りですね。人々の日々の一見普通の営みの中に凄みを感じていらっしゃるようです。
目的意識がはっきりしたならば、自分を信じて進みつつも、常に気づきのアンテナを立て、凝り固まらず、素直な心で自分を見つめ直す。そんなことも必要なのかもしれません。
<平昌オリンピック>
数々の名場面をハイライトで楽しませていただきました。
インタビューに対する受け答えの中に、その人の軌跡、考え方と実践の積み重ねが垣間見えましたね。
いよいよ次は東京オリンピック。
大会ボランティアだけでも8万人、さらに各都市のボランティアも加わると10万人を超える支えが必要となります。
何らかの形で主体的に関わっていきたいです。
<新入社員 黒澤創(はじめ)です>
仙台生まれ仙台育ちの仙台人です。趣味は高校野球。夏の甲子園より春の選抜のほうが好きです。
一冬越えてぐっと成長した選手達を見ていると、よくがんばったなと嬉しくなってくると同時に、自分もがんばらなきゃ、なんて気分にさせられます。
担当エリアは主に青森県と山形県の予定です。まだまだ勉強中ですが、元気いっぱい精いっぱい受けさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎意固地にならず
日々の仕事や生活の中で、他人と意見が合わずに衝突してしまった経験は、誰にでもあるでしょう。
そうした時こそ、自身が成長するチャンスかもしれません。
野球界で様々な記録を打ち立てたイチロー選手は、日本のプロ野球時代、入団2年目にして、シーズンの開幕を一軍で迎えました。
当時、独特なバットの握り方を変えるよう、監督やコーチから指導を受けましたが、自らのスタイルに自信を持っていた彼は、その握り方を変えることはありませんでした。
開幕して間もなく二軍落ちを命じられます。
その後、二軍コーチに薦められた「振り子打法」に納得した彼は、1年間の猛練習によってその打法を習得し、3年目からの驚異的な活躍につなげました。
イチロー選手は、誰に言われても信念を曲げない芯の強さと同時に、納得のいく提案については、素直に聞く耳を持っていたのです。
自身の理想を実現させるには、強い決意と信念が必要です。そこに加えて、良いものを取り入れる柔軟性を持つことが、更なる飛躍のカギとなるのでしょう。
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<コメント>
曲げない信念と、良いものを柔軟に取り入れる素直さ。その両面が持てるのは、明確な目的意識を持っていればこそですね。
自分の中の狭い了見だけに凝り固まったものは、確かに意固地と言われても仕方ありません。
それが意固地だと本人が気づきにくいのは、自分の感覚に疑いを持たないからです。
だからこそイチロー選手の例のように、逆境や環境の変化など気づきのチャンスと、それを生かせる器が必要なのですね。
先日、ロンドンオリンピックでフェンシング団体銀メダリストの三宅諒氏の講話を聴く機会がありました。
慶応高校時代、世界ジュニア選手権で優勝し、学校で理事長賞を受賞した際、もう一人理事長賞受賞者がいたのです。
「いったい何をして表彰されたのか? えっ、星を発見した!? そりゃすげぇ!!」
それまでの自分の狭い世界が一気に広がった瞬間だったそうです。スポーツバカではダメなのだと。
今、自身の東京オリンピック出場に向けて黙々と準備する一方で、スポーツを通して得られるものを「役割力」と「ミーティング力」と位置づけ、それを社会に定着させる活動も行っています。
まったく違う分野で活躍している人もいるんだ、っていう気づきは、殻を破り、大きく飛躍する一歩ですね。
写真家石川直樹さんのお話にも共通点が見出されます。
石川さんは、北極から南極まで人力で旅をし、世界七大陸の最高峰登頂(当時、世界最年少記録)を成し遂げ、ミクロネシアでは「星の航海術」を学び、熱気球による太平洋横断にも挑んだ方。すごい冒険家です。
ところが、冒険家と呼ばれることへの違和感を著書『いま生きているという冒険』にこう書いています。
実に謙虚な悟りですね。人々の日々の一見普通の営みの中に凄みを感じていらっしゃるようです。
目的意識がはっきりしたならば、自分を信じて進みつつも、常に気づきのアンテナを立て、凝り固まらず、素直な心で自分を見つめ直す。そんなことも必要なのかもしれません。
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<平昌オリンピック>
数々の名場面をハイライトで楽しませていただきました。
インタビューに対する受け答えの中に、その人の軌跡、考え方と実践の積み重ねが垣間見えましたね。
いよいよ次は東京オリンピック。
大会ボランティアだけでも8万人、さらに各都市のボランティアも加わると10万人を超える支えが必要となります。
何らかの形で主体的に関わっていきたいです。
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<新入社員 黒澤創(はじめ)です>
仙台生まれ仙台育ちの仙台人です。趣味は高校野球。夏の甲子園より春の選抜のほうが好きです。
一冬越えてぐっと成長した選手達を見ていると、よくがんばったなと嬉しくなってくると同時に、自分もがんばらなきゃ、なんて気分にさせられます。
担当エリアは主に青森県と山形県の予定です。まだまだ勉強中ですが、元気いっぱい精いっぱい受けさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。