ハモコミ通信2019年7月号:壱岐産業

壱岐産業
ハモコミ通信2019年7月号


今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎慣習を見直す試み

 北京・ロンドン五輪で銀メダルを獲得したフェンシングの太田勇貴氏は、選手を引退後、2017年に日本フェンシング協会会長に就任しました。

 現在は「東京五輪のフェンシング会場を満員にする」を合言葉に、斬新なアイデアでフェンシングの大会改革や環境整備に取り組んでいます。

 昨年のフェンシング全日本選手権の決勝戦は、東京グローブ座で行ない、音響や照明などの演出に工夫を凝らして観客を楽しませました。

 グローブ座といえば、主に演劇やコンサートを開く場所で、フェンシングの大会を開こうと考えた人はいなかったのではないでしょうか 。

 新しい発想で、日本フェンシングの人気を上げようとしている太田氏。私たちも日々の業務の中で、「今まではこうだった」という慣習を見直したり、「こうあるべき」という固定観念の枠を取り払うことも必要でしょう。

 今、不便に思っていること、マンネリ化した業務があるとしたら 、「 これはチャンス」と受け止めて 、新しい試みをしていきたいものです。

 

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<コメント>

 これは本当にお見事、というしかありませんね。太田さん、あっぱれ!

 会場を満員にする、っていう自分の中の確固たる決意がアイデアの源泉でしょう。

 楽天球場の観覧車も素晴らしいと思いましたが、もともとはアメリカ発のボールパーク構想の流れだとか。

 周りをよく見渡せばヒントはいくらでもありそうです。

 日ハムが描いている新スタジアム構想はその延長のようでいて更に上をいくもののようですね。楽しみです。

 こういうものに刺激を受けて、固定された古い頭を揉み揉みする必要がありそうです。大いに(笑)

 


 

◎思い込み

 仕事を終えたKさんは、帰宅するため電車に乗りました。

 ふと優先席を見ると、二十歳前後の3人の若者が座っていました。

 彼らは流行(はやり)の服で身を包み、会話を交わすものの、視線はスマートフォンに向けていました。Kさんは、その瞬間《 この子たちは、席は譲らないだろうな 》と思いました。

 次の駅で、赤ちゃんを抱き、大きな荷物を背負ったお母さんが乗車してきました。すると、若者の一人が隣の子と顔を見合わせ、もう一人を促して無言で席を立ったのです。お母さんは、にっこり笑い会釈して優先席に座りました。

 その後も笑顔を送り続けているお母さんの視線の先には、席を譲り移動していった若者たちがいました。彼らもニコニコ笑いながら、会釈をしていたのです。一連の光景を見て、Kさんは、見た目で判断した自分を大いに反省しました。

 そして、普段の仕事でも、一見しただけで判断していたことにも気づかされたのです。それからは、「よく見て、よく聞いて、よく確かめて 」仕事をしていくことをKさんは心がけています。

 

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<コメント>

 思い込み、あります。いつも笑。

 パターン認識は、時としてとても有効ですが、その行き過ぎを注意するかのごとく、Kさんのようにハッとする事例がよく身の回りにおきます。

 その都度反省はしてますが、なかなか直らないのは頭の中に相当根深いコリがあるのでしょうねぇ。


2019.07.01:Copyright (C) (株)壱岐産業 事務局
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