江戸時代から続く速水林業のスゴ技:壱岐産業

壱岐産業
江戸時代から続く速水林業のスゴ技


日本森林インストラクター協会の久しぶりの全国イベントが、三重県尾鷲市で行われました。

 

そもそも去年試験に合格したばかりの新人としては、久しぶりかどうかは別に関係なく、

まずは全国の先輩たちとつながりを持つこと、そして日本の林業界の先駆者的存在の

速水林業の現場を見れるということで、即決参加。

 

 

尾鷲地方の人工林の9割がヒノキだそうで、ヘクタール当たり10000本という超過密植栽

から間伐を繰り返して1000本にまで間引くことがこの地域の林業の特徴です。

 

その中でも日本で初めてFSC認証を取得し、伐った後は必ず植林するという、骨のある

経営をされているのが江戸時代から続く速水林業さんです。

 

速水亨社長自らが、まずは2時間弱の講義をしてくれ、その後、ヒノキ林を案内して

くれました。驚いたのは下層植生の豊富さ。ウラジロというシダが繁茂し、広葉樹も

ヒノキに交じって亜高木層、さらには一部高木層をも占めています。

 

樹冠を2割ほど開けることによって林内に光を入れ、土壌を豊かにすることが

目的樹の健全な成長を促すのに必要だ、という速水社長の理念が浸透した森づくりです。

 

ヒノキ林というと樹冠が閉鎖されていて暗いというのが一般的だと思っていたら、

実に明るくてびっくりでした。

 

 

ウッドショックで国産木材の価格も確かに高騰していますが、やはり柱材としての

市場価格は低迷しているらしく、養殖いかだ用とか、料亭のカウンター用など、

様々な用途別に木塲に並んでいました。

 

 

苗畑がさらにびっくりでしたが、専門的になるので割愛します。

 

翌日は熊野古道馬越峠を仲間とともに歩くというプログラムとなっていて、入念な準備を

してくださった三重森林インストラクター会の皆々様に深く感謝申し上げます。


2022.11.13:Copyright (C) 長谷川嘉宏のハモコミノート
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