▼ハモコミ通信2008年6月号
▲クリックして拡大画像でご覧くださいみんなが座れるように、という発想     仙台市の地下鉄は7人掛です。あなたなら、誰も座っていないこの7人掛の座席のどこに座りますか? たいていの人は一番端を選ぶのではないでしょうか? 或いはど真ん中? ど真ん中じゃちょっとあつかましいと思われるかもしれない、と、少し脇にズレるでしょうか?  もちろん、どう座ってもいいのですが、Uさんから教えられ、私も実践している地下鉄7人掛作戦というおもしろい方法をお伝えします。実践してみるとその有効性がわかります。 理想形は右図一番上の7人掛、6人掛は普通形で、5人掛は最悪形と心得ることがファーストステップです。 さて、Uさんは3番目の位置に座るといいます。その心は? 次に来る人が1人だとすると反対端が埋まり(A)、その次に来る人が1人だとすると、もう一方の端が埋まります(B)。そして次はCのようになり、ちょうど均等に1人ずつ座れるスペースが空くのです。CでCが2人連れだと6人掛となります。  では、最初に来る人が2人連れだとどうか?A→B→Cのような展開が予想されます。この場合、CでCのほうへにじり寄って、Cをもう少し右へ動いてもらうようプレッシャーをかけるという手もあります。悪くても6人は座れますよね。CでCが2人連れだと、見事7人掛が達成されるわけです。 一方、最初に一番端に座った場合、両端と中央、そしてその間、という展開(最悪形)になりやすいのです。2人連れがきたり、気の利いた人がいたとしても普通形まででしょう。 江戸しぐさ、っていうのはご存知でしょうか? 大都市江戸の町で暮らす町人たちが円満に共生する術として知られており、他人を思いやる気持ちがその真髄です。しぐさは「仕草」ではなく「思草」と書くそうです。 江戸しぐさの中に、「こぶし腰浮かせ」というのがあります。渡し舟に少しでも多くの人が座れるよう、こぶしで腰を上げて席を詰めるしぐさを言うそうです。詰めない人は、船頭さんから促されたそうですが、言われて初めて気がつくのは江戸っ子にとっては恥だったとか。   Uさんはもちろん現代人ですが、江戸っ子のたしなみを、知らずと身につけてきたのでしょうね。
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2008.06.01:壱岐産業

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