▼ハモコミ通信2012年2月号
▲クリックして拡大画像でご覧下さい。  『 現代人の伝記 (致知出版社) 』 より今回は、表題の本を読んで感銘を受けた部分についてお伝えしたいと思います。◎ 鍵山秀三郎さん(イエローハット相談役) イエローハットの創設者でもあり、トイレ掃除運動「日本を美しくする会」会長でもある鍵山氏。著書も多数あります。 本来は「小さな努力で大きな成果」というのが経済の原則のように見えますが、そうではない。結果的には、大きな努力で小さい結果を手にするほうが確実なのです。 企業ですから限度はありますが、出来る限り不利なことを引き受けながらやっていく。その上でなおかつ利益を生み出していくときに、人間の知恵も才覚も必要とされる。不利なものを切り捨てていくなら知恵も才覚も必要ない。冷酷な気持ちだけあればいい。 イエローハット直営店で一番儲かっているドル箱店を、なんと同業他社の大赤字店と等価交換した、という実例や、身体障害者や高齢者の雇用を積極的に行うなどあえて大変な道を選び、おごらない精神を養っている鍵山氏らしい言葉です。 上記の経営不振店を立て直すとき、まず最初にやったのが徹底した掃除だったそうです。なんと大型トラック4台分のゴミが出たとか。逆に考えると、商売不振は、不要なものを漫然ととっておくような体質にもその一因がある、と読みとれますね。 弊社も昨年末、徹底的な整理を断行しました。それだけで変化が起きるわけではないでしょうが、凡事徹底、やるべきことをやるべきときにしっかりやって、結果を出したいと思っております。 ◎ 矢谷長治さん(画家) 1915年(大正4年)生まれ、今もご存命かはわかりませんが、この本が出版された時点86歳では現役の画家として個展も開かれていたようです。 だいたい12月15日頃から柿がとれる。テーブルの上にたくさんの柿を並べる。1週間くらいたつと、水分がさがって柿の形がおちついてくる。その中の何個かを選んで描きはじめる。描きだしたら、その柿には指1本ふれない。ふれると、ふれたところから腐ってくる。柿を描き続けていると、柿と実際に語れるようになるのは1ヶ月過ぎてから…。つぶれれるまで描き続ける。3月半ば頃、柿はつぶれてしまう。ただ不思議なことは、モデルにした柿だけが最後まで残る。毎年、何十年も描き続けるが、例外はない。 絵の世界とは縁遠い私ですが、この話には驚きました。毎年3ヶ月もかけて柿をひたすら描き続ける、というだけでも驚きですが、まるで魂を通じあっているかの上記のエピソード。 毎年の話ということですから、偶然ではないのでしょう。何かの波動が伝わっているのでしょうか。 何かに真剣に向き合う、という真剣さのレベル問題なのでしょうが、真剣に向き合えば、相手は必ずなんらかの形で応えてくれる、という示唆があるように感じました。 矢谷氏は本当の仕事は80歳から、という言葉も残しておられます。生涯現役でライフワークを続けていきたいものです。 
→画像[ ]
2012.02.03:壱岐産業

トップへ
(C)壱岐産業
powered by samidare
system by community media (Free CMS)