▼ハモコミ通信2017年3月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。 ◎宴会五箇条 送別会や年度末の飲み会、お花見など、宴会が多く行われる季節です。 千葉県館山市は「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」に参加し、食べ残しを減らすための「宴会五箇条」チラシを作成しました。 @まずは適量注文 A幹事から「おいしく食べきろう!」の声がけ B開始30分と、終了15分は席を立たずにしっかり食べる「食べきりタイム」 Cたくさん残っているテーブルから少ないテーブルへ分け合う D食べきれなかった料理は店に確認して持ち帰り。 市では、この五箇条をPRして、食品ロスの削減や生ごみの減量化につなげたいと考えています。 まだ食べられるのに捨てられる食べ物の量は、日本では、年間600万トン以上にも上るそうです。 地域や会社での取り組みも必要でしょうが、食べ物を無駄にしないために、消費者として、できることはないでしょうか。 例えば食料品を買う際、買い過ぎないことはもちろん、常に新鮮なものを求める意識を見直すだけでも、食品の廃棄を減らすことにつながるはずです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> なるほどごもっともの内容です。 先日、所属する団体の新年会があった際、幹事が似たような呼びかけをしました。 最初の20分と最後の10分を自席で、という呼びかけでした。 ところが宴たけなわとなり、最後の10分について幹事からのアナウンスもなかったため、最初のコンセプトはどこへやら、盛り上がりのままいつもの宴会となりました。 私を含め、誰一人幹事に進言しなかったのが原因でした。 新しい取り組みを定着させるためには、宴会の雰囲気をこわさない配慮をしつつ、上手なリーダーシップが必要だなぁと感じました。 いずれにしても「食品ロスを減らす」というのは、とても大切な考え方ですね。  ◎現状を打破する 現状維持バイアスという心理作用があります。 これは「今のままで何の問題もなければ、変化させずにそのままにしておこう」という心のはたらきのことで、誰の心の中にも存在しています。 日常生活では、後片づけや部屋の掃除をするかどうか迷った時などに、そうした心理がフッと生じることがあります。 片づけるべきだと頭ではわかっていても、「他人(ひと)に見られるわけじゃない」 「別に不便を感じていないからこのままでいい」という気持ちが湧いてくるのです。 人の心は変化を恐れるものですが、現状維持に偏った心境では、今以上の向上は望めないでしょう。 後片づけは、単に仕事の効率を上げるだけでなく、次の作業をスムーズに始めることにもつながります。 また、物の整理は心の整理にも結びつきます。 現状維持バイアスを脱するには、身近な事柄がお勧めです。 まずは今日1日の清掃、後片づけから始めませんか。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> バイアスの意味は、「思い込みを伴った偏った考え方」ということのようです。 本当はこうしたほうがいい、とうっすらわかってはいるけれど、そうすることで引き受けなければならない面倒なことを思い、ついつい後回し、あるいはやらないことにしちゃう。 「最低限」の行為を繰り返すことにより、いつしかそれが自分ができる「最高限」になってしまう、っていう怖い言葉をかつて聞いたことがあります。 それでは自分のステージがいつまでも上がっていかない、と。 現状維持という心の停滞を打破する一番身近で効果的な取り組みとして、心の整理にもつながる物の整理をしましょう、ということですね。いかがでしょうか。
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2017.03.13:壱岐産業

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