▼ハモコミ通信2020年8月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。 ◎自分を見つめて  Sさんは、勤務先の特別な行事のリーダーとして、メンバーと準備を進めていました。しかし、当初の計画が大幅に遅れ、人間関係も悪化していきました。 思い悩んだSさんは、上司に相談しました。 現状を把握した上司は、「心のどこかで、うまくいかないのは誰かのせいだと責任転嫁していないか」「自分に言い訳をしていないか」「メンバーがどんな思いで会議に臨んでいたか」を考え、振り返るよう助言してくれました。 自分を見つめ直したSさん。 自分一人が大変だと思い込み、仲間に労いの一言もないまま準備を続けていたことを反省しました。 すると、メンバー一人ひとりに対して、申し訳なさと感謝の気持ちがこみ上げてきたのです。 Sさんはメンバーにお詫びし、これまでの感謝と、特別な行事という大事な企画に込めた自分の思いを素直に伝えました。 その後、メンバーの気持ちが一つになり、再スタートを切ることができたのです。どのような時にも、周囲への感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> この上司、Sさんの言動に気になる点を把握しつつ、すぐにそれを指摘するのではなく、相談を受けるまで見守っていたのですね。 そういう上司ですから、相談する側も信頼を持って相談できるわけでしょうし、ズバリ痛いところを突かれても、納得して反省することができたのでしょう。 職場というのは、このような形で人が成長する場にもなる反面、お互いの心持ち次第では、単に反目し合うような関係に陥ってしまうこともありますね。 大抵の人は、その時々においてリーダーシップとフォロワーシップの両方を演じていることと思います。 それぞれの立場、また相手の気質、段階、経験度などに気を配り、感謝を持って取り組みたいものです。反省多き毎日です。  ◎32,000円のランチ  ケアレスミスとは、不注意による誤りや、軽率な間違いをいいます。 自身がケアレスミスをしないことは当然ですが、同時に、相手がミスをするかもしれないことを踏まえて、確認を怠らないことも大事です。 Fさんは妻と馴染みの店でランチをしました。食事を終えて店を出ると、息を切らせた店員が二人の後を追いかけてきました。 話を聞くと、クレジット払いの端末に金額を入力する際、一桁多く打ってしまい、3,200円を32,000円にしてしまったとのことでした。 走ってきて誠実に謝る店員の姿を見て、Fさんは責める気持ちが起きませんでした。店に戻って支払いの修正を終えたFさんに、隣で歩く妻が言いました。「正直なお店で良かったわね。でも、ミスをしたのは店員さんだけど、金額を確認しないで暗証番号を入力したのは、あなたよね。気をつけないとね」 馴染みの店だからと安心して確認をしなかったFさん。自分の行動はもちろん、人の行動も一つひとつ、しっかり確認しようと肝に銘じました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> 直感的に、これは確認しないといけないな、と思う場面と、スルーしてしまう場面があります。 この事例などは、私もFさん同様よく確認しないでしまいそうだなぁ、と思いながら読みました。 かつてはクレジットの明細もろくにチェックしていませんでした。最近は怠っていませんので、最低限そこでミスに気づくことにはなるでしょうが。 何でもかんでも確認していたら気が休まらないでしょうから、やはり見極める直感力が大切だと思います。 Fさんのような体験は何かを自分に教えてくれているメッセージでしょう。起きたからには何か改善が必要だという認識を持って、謙虚に取り組みたいです。
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2020.07.31:壱岐産業

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