▼ハモコミ通信2020年12月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。 ◎されど返事  Yさんが入社して間もない頃のことです。 やる気はあるのにミスが多く、先輩から「Y君は返事だけはいいね」と言われたのです。「返事だけ、ということは、他のことはだめなのか...」と当初はマイナスに受け止め、落ち込みました。 しかし、持ち前の明るさで 「私の返事を認めてくれた」とプラスに考え直したYさん。 この言葉を励みにして、元気に仕事に取り組んでいきました。 それからは上司や先輩から、様々な業務を任されていきました。 その後Yさんにも後輩ができ、仕事を手伝ってもらう際に、後輩の返事に思うことがありました。 返事に覇気がないと、《 頼みにくいな 》と感じたのです。 Yさんは以前、先輩に言われた言葉を思い出し、返事の大切さを後輩にも伝えていこうと思ったのです。 業務を遂行するには、互いの連携が欠かせません。 相手の言動を受け入れる意思表示である返事に、より磨きをかけていきたいものです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> 少年野球をやっていた息子の同級生に、とっても返事のいい子がいました。 このコラムにあるように、返事がいい、というだけで彼はいろいろなことを頼まれることになり、キャプテンを任されました。「頼まれごとは面倒くさいこと」かもしれませんが、「頼まれごとは試されごと」という明るく積極的な心持ちでいることが運を切り開いていくのでしょう。 事実、彼は大人になって不動産業に就き、ほどなく店長を任せられるようになったと聞きました。 返事が遅いのは、「損か得か」見極めるまでは返事をしない、という姿勢の表れだといいます。 まずは気持ちよく「ハイ」。小さい損を受け入れる覚悟が、より大きい得(徳)を引き寄せると思いませんか?  ◎新しい20年  今年が終わると、21世紀も5分の1が過ぎたことになります。 来年は今世紀の中盤へ向けた、新しい幕開けであるともいえます。 このような時代の節目には、自分の身の回りの出来事について過去を振り返ることが重要でしょう。 それにより、物事が自分の思い描いている理想の方向へ 進んでいるかどうかチェックすることができるからです。 過去20年の自分の人生はどのようなものだったでしょうか。 家庭はどうだったでしょうか。会社の動向はどうだったでしょう。 日本全体の変化をどう見るでしょうか。 世界ではどのような変化があったでしょうか。 こうして多角的な視点から自身で問いを考えることで、次の時代へ向けて前進する際の様々な課題が、異なった視点から見えてくるはずです。 会社であろうと日本社会であろうと、自分が関わっている集団であることに変わりはありません。 自分の行ないが影響を及ぼしていることを自覚し、どうすれば、次の20年を希望のあるものにできるか、考える機会を持ちたいものです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ <コメント> そういえば『20年ひと区切り』という大枠で人生計画を立てていらっしゃる先輩がいました。 私は10年ひと区切りで作っていましたが、次の10年以降は実に漠然としたものになっています。 先日書棚を整理していたら、15年前に模造紙に書いた「人生設計書」的なものが出てきました。 その時ハマっていた考え方が滑稽(こっけい)に感じられたりしましたが、このコラムのように、多角的視点では描かれていました。 そして、半分以上は描いたことが今につながっているなぁ、としみじみ感じ入りました。 確かにコロナ禍で行く末が不透明ではありますが、新たな20年を描く絶好のチャンスとも言えそうです。 2040年にふり返ることを楽しみにやってみます。
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2020.12.01:壱岐産業

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