▼ハモコミ通信2022年10月号
今月は営業サポート鈴木セレクトのコラムに私長谷川がコメントを書かせていただきました。 ◎私の根は何か東京都千代田区にある紀尾井清堂では、「奇跡の一本松の根」展が開催中です。東日本大震災で津波に襲われても、岩手県陸前高田市の海岸で唯一、津波に流されず奇跡的に残った松の大木の、「根」の実物が展示されているのです。奇跡の一本松は復興の象徴として、保存処理を施されて現在もその姿を現地にとどめています。根の部分は、保存処理のため幹を伐採した際に分割して堀り出され、同じく保存処理を施され、そのまま倉庫に保管されていたのでした。根は、地中の水分や養分を幹や枝葉に送る大切な役割を果たしますが、人の目に触れることは稀です。花を愛でたり、木材を加工したり、果実を食べたりしても、根のことはほとんど忘れ去られているのではないでしょうか。大地にしっかり根が張っていればこそ、植物は育つことも立ち続けることもできます。また根の英訳「ROOTS」には、祖先や故郷という意味もあります。自分の根について考え、思いを馳せることは、今をよりよく生きるためにも、大切なことではないでしょうか。  ◎失敗から学ぶプロ野球界で名将として名を馳せた野村克也氏は、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」と述べました。この言葉は、江戸時代中期の剣豪であり、かつて現在の長崎県にあった肥前国・平戸藩の藩主である松浦静山の剣術書『常静子剣談(じょうせいしけんだん)』の中に書かれた言葉を引用したものです。失敗したら必ずその失敗につながる行動があったと捉え、原因を探るべきでしょう。野村氏は、負けた時に、「敗因はどこにあったのか」「どうすればそのミスをなくすことができたのか」とチームで考える時間を設けました。こうした時間が、選手たちの失敗について考える力を促し、強豪チームを作り上げる一助となりました。ビジネスの世界においても、同様のことが当てはまるのではないでしょうか。失敗をして、苦境に陥った時こそ、その原因をしっかりと追究し、成功の糧としたいものです。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆<コメント>故野村克也氏のこの言葉は、ずいぶん以前にも取り上げさせていただきました。思ったような結果が得られなかった(得られてない)という時、意識する言葉です。チームで考える時間を持つ、ということをうまくやることができれば、良い結果が期待できるでしょう。ただし、やれば常に結果につながるわけではない。そこがむずかしく面白いところ。いかにそれをやるか、どこまでやるか、主宰側の在り方が問われます。出てきた意見の取り上げ方、深め方、譲れないポイント、そういったことがしっかりしていたからこそ、野村氏は結果を残すことができたのでしょう。 
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2022.10.03:壱岐産業

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