▼◆立春朝搾り2014◆平成二十六年甲午二月四日
立春の日の朝に合わせて搾る酒がある。飲み手への想いを込めて自らラベルを手貼りする入魂の酒である。たかが酒なれども酒屋の心意気がぎっしりと詰った酒である。二月四日、この日を特別な日と位置づけて「酒屋の原点に立ち返る」大切な一日。千代寿のお蔵で立春朝搾りを開催し今年で12年、干支が一回りした節目の年。自分の中にも特別な思いが有った今年の立春朝搾りでした。このお酒の意義に共感され毎年楽しみにして頂いている方に支えられて12年続けられた事、ほんとに有難く酒屋冥利に尽きる思いです。そしてその朝に酒屋仲間と共に同じ思いで時を過ごせた事、今年も春の息吹が詰まった招福の一瓶を無事にお届けできた事が何より嬉しい一日でした。さて、今年の立春の一日を振り返ってみようと思います、ご笑覧ください。 午前6時、会場の準備も整い、開会を前に静寂の一時。一本一本慎重に手貼りするのはご存じ長井の酒屋おやじ。連続12回我々の為にご尽力頂いた蔵元に心から感謝!毎回楽しみな立春朝御飯、熱々の豚汁が美味しくておにぎり3個頂きました。そして夜は恒例の立春朝搾りを楽しむ宴、ズラリと並んだ3年古酒から今年まで4本の朝搾り、贅沢な飲み比べに華を添えるのは長井の名店‘そばきり八寸’さんの美肴の数々。うるいのお浸しや菜の花の胡麻和え、蛸と浅葱の酢味噌和え、春の山菜天ぷらなど待ち遠しい春を感じさせるお料理が並び酒好きには堪えられない一時。最後は大好評だった寒ブリのしゃぶしゃぶ、旬の酒に旬の魚、最高のマッチングでした。それと〆で供された‘あさりそば’、浅利から出た濃厚なだし汁と蕎麦が熱々で供されたとても贅沢な一碗、画像が無いのが玉に傷。最後にとっても嬉しいサプライズ、ごちそうさまでした。 ‘立春に春を届ける朝搾り 町の酒屋の心意気’
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2014.02.06:maru8
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