▼snow monster
足元で踏みつけた雪が きゅっきゅっと鳴る まるで鳴き砂のような音を出す

こんなときは 思い切りスキーのエッジを切っても 滑らかなカーブを描いて けられた雪は

粉となってふわりと舞いおちる

山頂近くのゲレンデでは 下がってきた雲に徐々に視界を奪われながらも

にょきっと突っ立った樹氷群が見えてきた

冷たく湿った風が吹き付ける 得意な気象条件で そこに育つ樹木に

風上に向かって えびのしっぽと呼ばれる氷の結晶が伸びて行き それ同士がくっついて 

木全体を覆ってしまうのを樹氷という

あるところでふと気づいたのだが 枯れた樹木には樹氷がついてないのだ

どう見ても同じ青森とど松に見えるのだが 枯れている状態だった

枯れた木は 湿った空気を通してしまうので 樹氷が出来にくい

何か切ない現実に直面した気分だった

枯れた樹木の林が広がりかなり目に付く

ここの観光協会HPもそうだが どこのを見ても 食べる 見る 遊ぶ だけが書き込んであって

どうやってそこの自然や環境を維持してるかなど 書かれているところはほとんどない

かろうじて 世界遺産に指定されたところなどでは そういう取り組みを書き込んであったりするが

まずない

思いで作りに行く人がほとんどなのだから 汚しにいくわけが無いと思う

食べる 見る 遊ぶ 守る があってもいいのではないだろうか

確かに 地元の又は日本の保全運動だけでは 中国や 北朝鮮の汚染された粉塵が飛んできて

影響を及ぼさないわけも無いのだが まずは自分からやることの意思表示が大切だと思う

写真はボケているが蔵王の樹氷
→画像[ ]
2006.01.17:K.Y

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