▼破れたカーテン
自分の親は今も 何とか元気で アルバイトの夜勤の警備員をやってくれているが、

いづれ介護が必要になる日が来るだろう

というより、社会貢献はそろそろしなくてもいいころだと思うが、そのうち自分から

やめるとは思う

未だに手のかかる孫の面倒を 見てくれている母親も 曲がった腰を伸ばしながら

ご飯の支度をやってくれている

何もやらなくてよくなると 張合いがなくなってどっと老け込んでしまうから

その方がいいのかもしれないが、まあそれはこちらの勝手な思い込みで、本人たちは

つらいのかもしれない。

川崎市の男子転落死事件の今井容疑者の親も 寝たきりになり介護を要するように

なってから彼はそんな風になって行ったみたいだ。

身につままれる事件だ。

そうなったときに受け入れてくれる社会じゃなくなってきているのかもしれない。

初めのうちは、オーダーカーテン販売で休みを取りながらやっていたのだろうが、

そのうちそうも行かなくなってくる。

ローンで1戸建てを3000万で購入し、親を診れる環境にしたのだろうか?

だが、そうそう奥さんに診てもらうわけには行かない。

カーテン販売店をやめ、もっと自由の利く仕事に就くことを考えたのか?

だが、40歳をすぎてそれほど都合のいい仕事は無い。

半年間 無職で、いらいらがつのり自暴自棄となっていく。

受け入れてくれない社会を恨むようになる。

今の社会で彼のような人を救えそうに無いと思えることが

とても悲しい事件のように思える。
2006.04.05:K.Y

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