vol.8 ものかき 池田將友さん:長井市観光ポータルサイト

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vol.8 ものかき 池田將友さん


“心からの感謝の気持ち=arigato”をテーマに書かれた小説作品を募集し、広く社会に発表することを目的とした小説アワード「ありがとう大賞」にて、長井市出身・池田將友さんの『弁当男子』が特別賞を受賞しました。現在、『弁当男子』はPHP研究所より全国の書店にて発売されています。
今回は、著者である池田將友さんにお話しを伺いました。
池田將友さん
 長井市出身。東北芸術工科大学デザイン工学部生産デザイン学科卒で、在学中は製品デザインに関して学んできました。大学を卒業後上京し、今は地元である長井市の文化財施設に勤務されています。  趣味は、読書や絵描きなど多岐にわたるそうです。

『弁当男子』あらすじ

高校生の島本大地は、学校の屋上で一人で昼飯を食べていた。女手ひとつで大地を育てる母親は働きずくめで、彼の昼食はいつもコンビニのパン。美術教師の万場博は、なぜかそんな大地をかまいに、屋上にやってくる。ある日、「俺の作った弁当を味見してくれ」と、美味しくなさそうな弁当をよこしてきた……。なかなか素直になれない大地であったが、万場の強引なペースに巻き込まれ、なぜか連日のように手作り弁当を食べることになるのだった。そんなある日、大地へ母親がある告白をした。「会わせたい人がいるの」――その言葉の意味を察し、逆上する大地。見かねた万場は、大地に提案する。「母親の相手の男とやらを、素行調査しよう」……万場と探偵まがいの調査を始めた大地。そこで見た、母親の本当の思いとは?第1回「ありがとう大賞」特別賞受賞の感動作。
▲『弁当男子』1,050円(税込)
PHP研究所より発売中

池田さんにインタビュー


■『弁当男子』が発売されて、周りからの反響はどうでしたか
 友人や学生時代の恩師など、たくさんの人が喜んでくれました。また、アルバイト先の文化財施設にいらしたお客さんに声をかけていただくこともありました。



■作中に出てくる「長戸市」は架空の町ですが、どこか長井市をイメージした部分はありましたか
 舞台設定を考えたとき、幼い頃から暮らしてきた長井の風景が容易に思い浮かびました。周りを山に囲まれ、それが不思議と安心感を抱かせたり、また山の変化で季節を感じたりする。そういった土地的な魅力は、長戸市に反映しています。



■長井市内でお気に入りの場所はありますか
 長井ダムや葉山森林公園ですね。普段はパソコンの作業が主で、視覚からの情報が多く神経がすり減るような疲労を感じているのですが、自然の中に入ると、五感が程よい刺激を受け、感覚が研ぎすまされ、癒されていくような感じが気に入っています。



■池田さんにとって長井の良いところはどんなところですか
 発見が多いところです。歴史、文化、産業、風土、生活、30年近く住んでいて、まだまだ知らないことが多々あります。一度、長井を離れたお陰で、新鮮な視点で町を見れているからかもしれませんが、長井には、住み慣れている人ほど気が付かない良し悪しがあるように思えます。良いところは伸ばし、悪いところは改善し、そうやって変化を続ける長井は、生きた魅力のある町だと思います。



■最後に、一言お願いします
 読みやすい作品だと思うので、主人公と同世代の男子中高生、そしてその親世代の方…『弁当男子』ぜひ読んでください。これからも小説を書き続けていきたいと思います!



 長井市出身の池田さんが綴る、弁当を巡る男子高校生の物語。
 主人公の葛藤や母親に対する複雑な思いは、誰しも一度は経験したことがあるかもしれません。思わず「母さん。いつも、ありがとう」と言いたくなる、そんな心温まる物語です。
 また「ものかき」として、小説だけではなく絵なども描かれている池田さん。次回の作品は何でしょうか、楽しみですね。今後一層のご活躍を期待しています!
 


2013.12.26:Copyright (C) 長井市観光文化交流課
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