長井古写真物語 35 あやめ会館:長井市観光ポータルサイト
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長井古写真物語 35 あやめ会館
2014.02.25:Copyright (C) 読みもの長井物語
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長井市のあやめ公園には、食事や休憩する場所としてあやめ会館があります。第1期の会館が上記写真。撮影年月日は不明です。このあやめ会館は昭和8年6月22日に竣工披露会が催され、以降、個人客・団体客に利用されました。建設場所は、あやめ公園高台入口です。木造2階建てで、1階は土間で売店。16区画で構成され、建物からはみ出すようにトイレと和室がありました。2階は休憩、宴会ができる大広間がありました。
昭和5年に山形新聞社主催の名所県一を決める人気投票イベントであやめ公園が県一位となって以来、多くの観光客が訪れるようになりましたが、団体客や家族づれで休憩する場所がないことから、宮区の芳賀作右エ門の出資で建設されました。運営も宮区の有志が北斗会を結成、運営に当たりました。あやめ会館の名称は、懸賞募集の形で決められました。応募数百通の中から、高橋忠吉の「あやめ会館」が選ばれ、賞品として米1俵が贈られています。以降、この名称が使われています。
写真には、右上に「うなぎ丼 三十五銭 会館内」の入口案内と、その下に「御自由に階上で御休憩下さい」の縦看板が見えます。また、左側には、「ウテナクリーム」の旗、その下に「ウテナ化粧品」の横看板が見ることができます。化粧品も販売していたんですね。ウテナ化粧品は昭和2年の創業。
この会館は昭和18年まで使用され、その後誘致企業である東京芝浦電気長井工場の事務所として移築改装され、利用されています。
第二期のあやめ会館は、長井町で建設されました。昭和29年、滝がある築山の西側に平屋建てのあやめ会館が整備されました。予算は95万円。現在のあやめ会館は昭和48年に新築され、今も使用されています。下記写真は二期あやめや会館です。
(トップ写真は、文教の杜コレクションのガラス瓶です)
第二期あやめ会館
第二期あやめ会館内部(昭和35年)