長井古写真物語 36 演芸館:長井市観光ポータルサイト
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長井古写真物語 36 演芸館
2014.02.26:Copyright (C) 読みもの長井物語
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つつじ公園にあった演芸館、大正期の写真です。開館は大正6年。この建物は、山形県庁の落成を記念し県庁を中心に開催された「奥羽六県連合共進会」の会場で建設された演芸館を長井町と有志が払い下げを受け、そっくりそのまま移築したものです。県庁は明治44年の山形市北部大火で焼失したため新築されました。
共進会は、物産陳列を主とした、いわば産業展のようなもので東北6県から3万7千点の陳列がありました。大正5年9月22日から10月31日の40日間で、延べ30万人の人出と報じています。演芸館はその中の催しに使用されたようです。3つの会場が設けられましたがそのメーン会場である県庁敷地の第一会場南西角に、その演芸館は設置されています。
演芸館はつつじ公園のひょうたん池西側にあり、白亜の威容を誇り大正年間は長井名勝に数えられました。当初は株式で運営されていたようです。旅回りの芝居演芸等の興行に利用され、長井小唄の発表会などにも利用されました。経営も幾多の変遷を経て、第二次世界大戦後はアパートに転用されるなどしましたが、公園整備に合わせ昭和49年に解体されました。
(トップ写真は文教の杜コレクションのガラス瓶です)