▼蒲の穂が 揺れて因幡の 白うさぎ
郊外の田んぼ道を走っていた。風が強い日だった。ふと見れば、減反の田に蒲の穂が揺れていた。車を止めて、眺めてしまった。【因幡の白兎】という伝説を思い出した。以下「日本昔話」より引用させていただく。一部、手を加えてある。むかしむかし、隠岐(おき→島根県)の島という小さな島に、一匹の白ウサギが住んでいました。ウサギは毎日浜辺に出ては、海の向こうに見える大きな陸地に行きたいと思っていました。ある日の事、良い事を思いついた白ウサギは、海のサメに言いました。 「サメくん、ぼくの仲間と君の仲間と、どちらが多いか比べっこをしよう。君たちは向こう岸まで海の上を並んでくれ。ぼくはその上を数えながら飛んで行くから」 「いいよ」お人好しのサメは、白ウサギの言う通りに向こう岸まで並びました。 「じゃあ、始めるよ。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」白ウサギはサメの上をジャンプしながら、向こう岸まで渡りました。 「やーい、だまされたな。比べっこなんてうそだよ。お人好しのサメくん。ぼくはこっちに渡りたかっただけなのさ」それを聞いたサメは怒ってウサギを捕まえると、ウサギの皮をはいでしまいました。 「うぇーん、痛いよ!」皮をはがされたウサギが泣いていると、若い神さまたちがそこを通りかかり、 「海水を浴びて、太陽と風に当たるといいよ」と、言いました。ウサギが教えられた通り海水を浴びると、ますます痛くなりました。 そして太陽と風に当てると、さらにもっと痛くなりました。そこへ、大荷物を持った神さまがやって来ました。 その神さまは意地悪な兄さんたちに荷物を全部持たされていたので、遅れてやって来たのです。 「かわいそうに、まず池に入って、体の塩気を良く洗うんだ。それから、がまの穂(ほ)をほぐしてその上に寝転がればいいよ」ウサギがその通りにすると、やがて痛みも消えて、全身に元通りの毛が生えてきました。この心やさしい神さまは、のちにオオクニヌシノミコトと呼ばれ、人々にうやまわれたそうです。・・・むかしむかし、聞いたストーリー。あらためて思う。この物語は、いろんなキャラが出て来る。【白ウサギ】【サメ】【若い神様】【オオクニヌシノミコト】誰が「善」で誰が「悪」か。表面的には、白ウサギが最も可哀そう?若い神様が最大の悪?オオクニヌシノミコトが最大の善?いやいや、この物語は、まだまだ深い。最大の「悪」は、実は白ウサギのような気がする?本当は、かなり怪しげなストーリーなのだ。いろいろ考えているうちに、寒くなってきた。風が強い・・・・・ファックション・・・フィクション・・・ヒンシュクのバイヤー「英さん。」蒲の穂の褥のシンフォニー・・・・・・・・To Be Continue・・・・・
→画像[大 中 小]
2016.11.23:hidesan
→トップへ
(C)長井市観光ポータルサイト|案内人
powered by samidare
system by community media (Free CMS)