▼オラこんな村いやだ〜
「オラこんな村いやだ〜」と、刺激を求めて新しい世界に漕ぎ出そうとする若者を、決して止めることはできないと僕は思う。若者とは、元来そういうものだからだ。一方で、人が減って地方の運営がままならなくなっていることも事実。自身に置き換えて考えてみれば、僕をふるさとに呼び戻したものは、子供時代の体験や記憶が大きいのかナ〜と感じる。近くにいれば鬱陶しいが、遠く離れれば愛おしいと感じる家族の関係然り、成長過程でのふるさとと個人との接点が、それぞれのタイミングで人生に作用する瞬間が必ずある。大海を悠然と泳いだのち、誰に教えられるともなく、生まれ故郷の川へと舞い戻ってくる鮭のように、広い世界を見渡してきた若者を、しっかりと受け止められるふるさとでありたい。
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2016.02.05:NAO
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(C)高橋家ノート
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