獅子発掘:獅子宿んだよね日誌
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2016.04.26:Copyright (C) 獅子宿燻亭5
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掘り返した訳でないが、成田善明院に御願いして本邦初公開の赤い獅子頭である。
その昔・・善明院は寺子屋を行なっており何時しか、その有志たちで文殊様のお祭りで獅子舞
をする様になった。
正確な記録が無いが、起源の参考となる大正時代の古い幕があるそうだ。
その幕には石山染め屋さんの銘があるとか・・。
獅子頭には記名が無く作者も不明だったが、獅子相を見て直ぐに頭に浮かんできた彫り師が
竹田吉四郎だ。
元々あった黒獅子が大きく重くて子供には大変と、その獅子を手放して新しい獅子頭を
依頼したが、代金足らず某総代に補填してもらう、そのお礼に小さな獅子頭を贈ったという。
現在は成田八幡風の小形三郎氏の黒い獅子で子供達によるお祭りをお盆に行なっている。
初対面のイメージでは勧進代の遠藤森助の作と言われる獅子頭に似ているような気がする。
(遠藤森助の作と伝えられているが、別の越後の匠ではないかと推測している)
まず鼻・・・耳も大きくて薄く、歯も細かく数も多い。
目玉も飛び出しギョロギョロし、目尻もつり上がりキカナイ顔付である。
眉も巻き毛で何となく鼻筋の造形も類似している。
何故赤くなったかが最大の疑問だ。
成田の人々・・とくに獅子関係者や神社獅子連中は、獅子頭に対して相当な愛着を持ってい
る。
獅子については曰く因縁数多い、その地区に赤い獅子頭がある事が驚きなのである。
まぁ・・その謎については、ゆっくり掘り下げていくとして
今度は、この赤い獅子頭の代わりにトレードされた、黒い獅子頭と小振りの二つの獅子頭の影
が気になってしまう所である。
形は黒獅子系で色は赤い系統の獅子頭では白鷹町町下の熊野神社の竹田吉四郎の作の獅子頭
だ。
ただし、形は川西町西大塚の薬師堂初代の同氏の作の獅子頭と酷似している。
形はやはり勧進代総宮・・・。
その町下熊野の獅子を制作の頃、竹田氏が制作した可能性有りだ。
竹田氏は大正元年に長井で教員を退職し、その後獅子彫りに没頭しているので時代的には合致
するが・・・・推測は証拠無ければ幻のままなのだ。
追記
5000円の赤外線カメラもついにスクープか!?
謎の赤い獅子の口の中に文字と思われるもの発見!
多分、普通こんな場所に記名を残す場所ではないので老眼のせいかと思ったりと・・如何なも
のか。