白鷹仲町深山神社から米沢窪田白山神社、赤崩そして川西ウロウロ:獅子宿んだよね日誌
獅子宿んだよね談話室 |
白鷹仲町深山神社から米沢窪田白山神社、赤崩そして川西ウロウロ
2016.05.08:Copyright (C) 獅子宿燻亭5
お疲れ様でした
ことしゃーお祭りブチに気合い入れてますから・・ふん!
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
■参加者数
合計 1人
■記事数
公開 34件
限定公開 0件 合計 34件 ■アクセス数
今日 61件
昨日 6件 合計 43,941件 |
ずーーっと一年中こうあって貰えないだろうかというのが、私の個人的な願いだ。
カラッとして強い日差しながらも、日陰は涼しい。
植物にとっても長い冬を耐えて新芽を出して、光合成するには又と無い季節。
綺麗な花やトゲトゲの雑草の人間には関係無くグングン成長するのである。
田圃ではトラクターがあちこちで稼働し、代掻きまで進んでいる。
猫の手も借りたいまさに農繁期だ。
トラクターの機能も向上している様で、車輪からキャタピラーに履き替えキャビンはエアコン
どころかオーディオも完備しているらしい。そのうちカラオケやパチンコまでしながら
トラクターでの耕作も可能になるのではないか?
将来は自宅から無人のトラクターにゲームしながらスマホで指令を出し耕作や代掻き、
田植え、稲刈り等をこなしてしまう時代は間近だろう。
そんな余計な妄想を考えながら蕎麦打ちを済ませ、白鷹町仲町に向かう・・・。
犬も歩けば棒に・・なんとやらで目的の獅子舞いに荒砥高校前でいきなり出会ってしまった。
仲町深山神社の獅子頭は荒砥系の獅子頭と勝手に分類した。
神社の彫刻を経験した彫り師の作った獅子頭様式と考えている。
かなり良い獅子頭である。
タテガミが邪魔をして獅子頭の表情観察は半減するが、形良い!
長谷部吉之助の匂いがする。
横から見ると西高玉稲荷の長谷部の作と近い。
背景の山々の新緑や庭の木々や花々が盛りで獅子を引き立てて素晴らしい風景だ。
岡の上に深山神社があるが、この場所は地元の方でないと発見出来ないだろう。
秋は近くの稲荷神社で、きつね祭りで新町と仲町合同で盛大に獅子舞を行なうそうだ。
午後から米沢に向かう。
窪田町の白山神社に立ち寄ると、嫌に静かで祭りの気配はない。
昨年、置賜民俗学会で「キリハライ」の講演に参加した時、こちらの宮司さんがこちらの神社
に伝わるキリハライについてお話し戴いた。
一度、昨日調査していた赤崩錦戸薬師堂まで行ってみると、例大祭なのに消防の集まりがあり
誰も不在と水汲みの方に教えてもらった。詳しくは夏祭りで調査する事にせざるを得なかっ
た。ここの水の人気は凄い・・また別の方が汲みに来ている。
収穫無しでは帰れない。
再び窪田白山神社に戻ると宮司さんがおられたので獅子頭を拝見する。
新しい獅子頭は渡行中らしい・・・訪れた時かなり町内を捜索したのだが、
太鼓の囃子が無いせいか居所が分からない。
宇津権九郎タイプ雄獅子型の獅子頭は少し不遇の居場所にあり悲しそうだった。
簡易台座があり記名が残っていたのでありがたい。大正九年に奉納だ。
この型は、寸分違う事無いように作られた獅子頭で高い技術なのだが面白味が無い。
古い神輿が神社の前で鎮座し、渡行するのは子供会の酒樽神輿のようである。
前夜祭で夕方から町内を巡るようである。
出会えなかった新しい方の獅子舞いが心残りであった。
帰り足・・通った事の無い道を選んで田圃道を北にウロウロ・・・。
やがて遠くから小高い古そうな杉の木を見つけて寄っていくと、川西町中郡小学校の西に「のぞ
き」草冠に位と書いて「のぞき」と読む。変換出来ないので悪しからず。
白子神社の隣に五十川蘊安神社にある様な二股の杉の巨木があった。
直ぐ隣に正常寺がある。
確か三匹獅子の獅子頭が新聞で紹介していたのを記憶しているのだが・・。
白い車があって撮影している自分を怪しそうに凝視していらっしゃるので声をかけた。
撮影の事情を説明すると、意外にも神社に神楽の赤い獅子頭があるという・・・。
昔は一対あったが、いつの間にか一頭行方不明なのだという。
その神社関係者の方に、拝見出来る様お願いして名刺を渡して戻る。
またまた田圃道を北に・・・発進。
すると晴れ渡った青空の下に、水の張った田圃にポツンと浮いた寺に出会った。
近づいてみると川西町堀金字谷地の宝蔵寺だ。
その境内に鬼子母神があり龍と獅子の彫刻がとくに見事だった。
その龍の彫りの深い眼には、玉眼が施され見る者を睨みつけている。
彫刻の梁の裏に珍しく記名があり「金子熊五郎」と彫り込まれていた。
「金子?」
明治期に獅子頭も制作し、指物大工だった西大塚に金子 豊氏という方がおられたが、
その先祖かも知れない。
この時期、日はどんどん長くなり夕方の黄昏れる時間が長い。
西山の上に、まだお天道様がニヤニヤして自分を眺めていた。