成田で丸太さばき:獅子宿んだよね日誌
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成田で丸太さばき
2016.05.23:Copyright (C) 獅子宿燻亭5
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平成15年から始めたので獅子舞クラブは今年で13年になる。
紆余曲折あるが、毎年元気な獅子振りたちが表れては羽ばたいて行く、その繰り返しで
これで完了は無いのだ。
今年も会場に獅子舞クラブOBが元気に顔出ししてくれる。
さて今日はテレビの予報通り気温が上がり、最上川桜大橋の点滅する気温表示は30℃だっ
た。
5月は湿気が無いので、蒸し蒸しする事無く快適でありがたい。
午前中頃合いを見計り、柳の情報を戴き根回ししていた成田地区の安部さんちにお邪魔した。
午後から訳有って敷地の倒した柳の丸太伐り作業をさせて戴きたいとお願いしたのだ。
敷地でワラビ採り中の奥様に「まずお茶飲めー♪」と茶の間に誘われお邪魔す・・。
こちらのお母さんは、勧進代から成田にお嫁にこられ昭和7年元旦生まれだそうだ。
最初にお邪魔した時、長谷部吉之助のご子孫が成田に嫁入りしている情報をお聞きし
ていたので確認する。
すると西高玉の甥子さんがワラビ取りのお迎いにいらして、獅子談義が盛り上がった。
西高玉の獅子頭も作らせて戴いている。
さて午後から初夏を想わせるウララかな陽気の中、チェーンソーの爆音が鳴り響いた。
側には鯉の養殖池があり、成田駅が見える・・・今日は西山が遠く見えるし飯豊山は
霞んで見えない。昨日はもの凄くハッキリ近く見えたのだが。
田植えも進んで、田圃には水が張り東南アジアだ・・ビッキも暗くなると美声を一斉に奏でる。
こんな極楽の季節を、後何回部会う事が出来るだろうか?
5m程に伐られ倒れている柳の3分の1の所に腐れた切り株があった。
丁度良くそこが支点となって柳を支えていて幸運だった。
チェーンソーで伐っているうちに丸太の重みや重心が変化して60cmバーのチェーンソーが
挟まって抜けなくなる時がある。
チェーンソーの歯研ぎのバランスが悪いと真っ直ぐ着れず、カーブを描いたたりする。
切れないと木屑がチップ状から粉になり分かる。
丸太の内部に腐れや空洞があると木屑は黒くなり、がっかりするのだがしょうがない。
今回も上の枝に空洞があった。
最初に伐採する時も切り口の位置や重心によって割れが入ったりして価値を落として仕舞う事があ
る。今回も太い部分に残念な割れが見られた。
地面から100cm程根元の部分が残って、葉っぱが伸びている。
生命力のある柳は、伐られている事に気づかず葉を出して来るのだ。伐られても細胞は生きている。
その尊い命を獅子頭に刻むのである。
この柳の情報が無ければ、このまま朽ちて自然に帰るはずであるが幸か不幸か獅子頭に形を
変えてもらう。
運びやすい様に芯から縦引きに伐る。
瑞々しい獅子頭の白い柔肌が爽やかな外気に晒された。