昨日雪:獅子宿んだよね日誌

獅子宿んだよね談話室
昨日雪


昨日、桜咲く中の雪景色を眺めに西山へ・・・なかなか無い風景だ。

花見と雪見で風流。



さて本日は、雪に屈する事無く桜の開花が進んでいた・・ぶれる事無く潔い

見習いたい。




午後から南陽市法師柳に向かうと神社に出会った。赤い鳥居の稲荷神社だ。

板塀にある奉納札に目が止まり目を凝らすと「佐藤耕雲」。




法師柳は彫り師佐藤耕雲の生家がある。

ひょっとすると手がかりあるかもと歩けば棒に当たった訳である。

昭和38年に拝殿の彫刻の修復を行ったとある。


さて、道草食ったので急いで北に向かい宮内の漆山に向かう。

漆山小学校西に位置する稲荷神社宮司の島貫氏宅へ約束の3時丁度である。

神社はここから登って20分に神社があるとか・・。

ここで獅子頭を拝見である。





電話では中津川の彫り師 渡部 亨氏の作とお聞きしたが勘違いで初耳の彫り師だった。




記名には 「池黒住 鈴木良吉 作 昭和四十六年吉日」とある。






塗りも金箔も良吉氏の仕事と聞いた。

耳の裏には擦れ防止の為スポンジを貼っている気配りで、実に細やか端正な作りだ。


鈴木良吉氏は宮大工で既に没して、孫の代になっている。

良吉氏の父は重吉で明治大正と活躍した優れた宮大工とか。

池黒の珍蔵寺の山門の彫刻を手掛けた。

重吉氏は近隣の旧漆山神社の社殿彫刻を手掛けたが、雪崩で社殿が全壊し解体、それを

福島県三春町今泉の某氏が買い取ったという。

某氏はその解体した神社の部材を荷車に積んで3日をかけて三春まで運んだという・・。

昔人は現代人には想像出来ない信仰心で、事を達成してしまう事に驚かされる。



また彫り師と出会ってしまった。
2016.04.12:Copyright (C) 獅子宿燻亭5
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