▼昔のしこ名資料
以前ご紹介した総宮神社略史「牛の涎」の資料の一部が出てきた。
草相撲盛んな頃の「米澤下長井郷諸村角力名乗揚(名乗り揚げ)」





何方からか戴いたコピーだろう。
現在もそのしこ名を獅子舞の角力や警護に使っている神社もあり面白い。
ウイットに富んだ意外なネーミングで吹き出してしまうものもある。
恐らく詳しく調べないと確定出来ないが、文政とか寛暦の話が傍にあるので江戸時代だろう。

ウイットに富んだ意外なネーミングで吹き出してしまうものもある。
黒鴨(白鷹?)はぶなの風折レ  スローモーションのように倒れることのたとえだろうか?
山口(しらたか)そろばん!? そろばんの駒を斜めにして揃えるあっけなさ?
宮(総宮) やすり?!  ガブリヨリの細かい所作?
小出の本町 旅狐
添川 懸軸? 掛け軸を上の方から転がして軸を転がして広げる様?
畔藤(白鷹)  細矢  ガリガリの体格の意?
玉庭(川西)  くらげ?!! 体型?
時田(川西)小柳は長井の五十川から獅子舞を習ったという言い伝えがあり、そこから
     同じしこ名なのだろう。
等等、行司が名乗り揚げした時に会場大爆笑のしこ名もある。
上杉藩から緊縮財政の圧力があり、飢饉や伝染病、自然の猛威に晒され娯楽が無かった貧しい
農村の唯一の楽しみは祭り・・祭りの一大イベント草相撲の盛況な様子がうかがえる。

2016.03.22:shishi5

気付きました
「白兎」の「あらかね」ですが、今現在の化粧まわしには一文字「項」とありまして、これを「あらかね」と読むと、現地の方が書いておられるブログで読みました。
2016.03.24:児玉

「あらかね」ですか!
貴重な情報いつもありがとうございます。
項を「あらかね」と呼ばせるとは意味深長ですが、
うなじとか首とかの意もあるそうです。
しこ名に命名した意図はなんなのでしょうか?
あらかねとは荒金、精錬していない鉱物の意だそうですが
葉山信仰とか山伏の鉱山探索とか、故戦のいわれとかあるのでしょうか?
謎が深まります。

2016.03.24:獅子宿店主

又聞きですが
葉山神社の角力のしこ名は「頂」とか・・
角力から聞いた話だそうです。

確かに化粧廻しの文字は達筆で項にも頂にも見えますね。
2016.03.30:獅子宿店主

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